語彙力が高い高校生 思考力・判断力・表現力も高い

㈱ベネッセコーポレーションはこのほど、現代人の語彙に関する第2回目調査の結果を公表した。辞書や新聞から選んだ540語を知っている人の割合(熟知度)を世代別に見ると、高校生はSNSなどで使う新語の熟知度が高かった。また語彙力が高い高校生は、思考力・判断力・表現力が高いことも分かった。

同調査は、ベネッセ教育総合研究所と協力し、インターネットを通じて、全国の高校生や大学生、20~60代の社会人の合計3130人に行った。辞書から270語、新聞から270語の語彙を選定し、各語彙の意味を尋ねた結果などを集計分析した。

世代別の結果のうち、高校生や大学生が、社会人の40~60代の世代より知っている割合が高い語は、仲間内のSNSなどで交わす新語が多かった。「了解」を短縮して表す「りょ」を知っていたのは、高校生70.7%、大学生88.9%。「~した」などの過去を意味する「わず」は、高校生49%、大学生81.7%だった。

新聞からの語彙では、「タイムライン」は高校生85.1%、大学生89.9%。「メディアリテラシー」は高校生34.3%、大学生74%だった。

また、高校生の政治への関心と語彙力の関係に着目したところ、政治への関心や選挙の投票意欲が高い生徒は、語彙力が高い結果が明らかになった。

新聞学習の経験と平均語彙力の関係は、学習経験なしの生徒の平均語彙力は51.2%だったのに対し、経験ありの生徒の平均語彙力は58.5%だった。

語彙力と思考力・判断力・表現力との関連性では、生徒1040人を語彙力別にグループ分けして、質問にあてはまるかを調査。「筆者の意見と事実を区別して文章を読める」「筆者の主張に対する自分の意見を考えながら文章を読める」など聞いたところ、いずれの項目でも、「語彙力」が高いグループが「あてはまる」と答えた割合が高かった。