児童がAIロボットと英会話 戸田第二小で公開授業

Musioに英語で話しかける児童
Musioに英語で話しかける児童

埼玉県戸田市立戸田第二小学校(小高美惠子校長、児童数1006人)でこのほど、AIロボットを用いた外国語活動の公開授業が行われた。モジュール学習の中でロボットを活用し、児童が英語で話しかけると、ロボットも返事をするなど、児童がロボットと英会話をしながら、英語に慣れ親しんだ。

公開授業は5年生1クラス(33人)で行われ、次期学習指導要領の外国語科を見据え、15分のモジュール学習形式で実施された。ロボットはソフトバンクコマース&サービス(株)が提供する「Musio」で、2人に1機、計17機が使用された。

MusioにはコミュニケーションのためのAIが搭載されており、Musio自らが思考しながら、ネイティブに近い発音で学習者と自然な英会話ができるのが特徴だ。

授業では、導入で動画教材を使って発音の練習に取り組んだ後、「What time do you get up ?」という質問に対し、「I usually get up at 6 o’clock.」と答えるなど、本時で学ぶ英語のやり取りを確認。

Musioが、あらかじめプログラムされた質問を児童に問いかけると、子供たちが答えをMusioに話しかけた。Musioはその発音を判断し、良ければ「Good!」、もう少しなら「Try again!」などと返事をした。

その練習を3分ほど繰り返した後、今度は児童同士がペアになり、同じやり取りを練習した。

授業を行った田中泰貴教諭は、Musioのメリットについて、「これまでは、usuallyなどの副詞を使った表現まで授業で扱っていなかったが、繰り返し練習し、子供たちが英語により慣れ親しめるようになったため、表現内容の幅が広がった。英文が表示されるので、書く活動もイメージできる」と述べた。

実際に授業を受けた児童は「これまで10回くらいMusioを授業で使った。外国の人がその場にいるような感覚になる。実際に外国の人と話せる自信が、少しだけ持てるようになった」と感想を話した。

小高校長は「本校ではALTが1人常駐し、45分授業はTTで行えるが、次期学習指導要領で増える時間は、各担任が1人で指導するようになる。Musioならば、英語に苦手意識を持つ教員でもストレスなく授業でき、指導力やモチベーションの向上にもつながる」と期待を寄せた。同校ではICTの利活用を進めており、Musioによる児童の学習記録を基に、ポートフォリオ評価にも活用していくという。

また、同市では産官学民と連携した教育改革を進めており、英語教育やICT利活用に力を入れる。子供たちに身に付けさせたい能力として「AIを使いこなす能力」「AIでは代替できない能力」を掲げている。