「教員こそ最も重要な教育環境」 玉川大でシンポ

教育改革の推進をテーマに行われたシンポジウム
教育改革の推進をテーマに行われたシンポジウム

玉川大学の教師教育リサーチセンターはこのほど、「教育改革を踏まえた質の高い教員養成に向けて」をテーマに、同学講堂で教師教育フォーラムを開催した。

冒頭、文科省初等中等教育局の長谷教員免許企画室長が講演。聴講した大学の教職課程関係者らに向けて、「教員免許法改正と教職課程コアカリキュラムを踏まえた再課程認定」のポイントについて触れ、「どの大学で教員免許を取得しても一定水準の資質や能力が取得できる体制にするために、大学側の創意工夫も期待している」と語った。

次いで、「大学と教育委員会とが一体となった教育改革の推進」をテーマにシンポジウムが行われ、長谷室長のほか、渡邊直美川崎市教育長、平本正則横浜市立仲尾台中学校長、笠原陽子玉川大学大学院教授、森山賢一玉川大学教師教育リサーチセンター長ら5人のパネリストが意見を交わした。

渡邊教育長は、大学は教員志望者を養成する段階で「なぜ教師になりたいのか」を学生にしっかり考えさせるようにしてほしいと語り、「教育実習に行って、教員採用されてから考えるのでは少し遅い」と述べた。

平本校長は「学校現場のニーズを踏まえた実践力を養成して欲しい。たとえば教育実習に来る時点で、学習指導案くらいは書けるような状態にしてほしい」と強調。研究や理論だけでは学校現場で通用しないとし、「4年間の教員養成が限界であれば、たとえば、5年間の養成を検討してもいいのかもしれない」と提案した。そして、「一人の教員が子供に与える影響は非常に大きい、一人の教員こそが、最も重要な教育環境だ」と述べた。

森山センター長は、教育実習が最も重要なポイントになると語り、「教育実習の内容や形態についても、吟味が必要な段階だと感じている」と指摘。

長谷室長は「再課程認定は、大学教職員に対しても気付きの機会。教師を育成しているという自覚をいま一度見直してほしい」と語った。