ICTを活用した学びを推進 年間指導計画などを収載

文科省は11月22日、「ICTを活用した教育推進自治体応援事業(ICTを活用した学びの推進プロジェクト)報告書」を、同省ホームページで公開した。同報告書は「指導力パワーアップコース」と、「ICT活用実践コース」の2つからなり、教員のICTを活用した指導力向上を図るための研修プログラムや、ICTを活用した学習についての年間指導計画、学習指導案などを収載している。 「指導力パワーアップコース」は、ICTを活用した指導力の向上を図るための体系的な教員研修、教員養成プログラムの開発を目的に、▽教員のキャリアステージに対応した目標設定▽子供たちの新しい学びへの対応▽大学との連携の工夫▽地域の特徴に応じた実施スタイル――の4つの視点で、事例地が取り組んだ。 同コースの事例地の1つである佐賀県では、学校現場へのICTの環境整備が進んでいる同県の状況を踏まえ、児童生徒の実態に合わせた指導法や教材作成の技能を身に付ける研修を実施。教員の個性が発揮されるよう、推進リーダーを中心とした学校ごとのOJT研修の推進・支援に取り組んだ。 また、佐賀大学教育学部と連携し、教員志望の大学生を対象に、学校現場でのICT利活用教育を学ぶ授業を開設したり、同大附属小・中学校の教育実習で、ICT利活用に関する研修を導入したりし、教員養成段階からICTを活用した指導力を身に付けられるようにした。 「ICT活用実践コース」は、ICTを活用した年間指導計画の策定にあたって、ICT活用をどう位置付けるかについて、観点、重点、段階をキーワードに提示。事例地の年間指導計画や、学習指導案をまとめた。 同コースの事例地の1つである東京都杉並区では、協働学習を通じて深い学びを実現するための授業の条件を、▽個別学習から協同学習への過程▽導入と終末の学習形態▽基礎的・基本的な事項の確実な習得――の3つに分け、各条件によってICTがどのように貢献できるかを検討。小・中学校ごとにモデルカリキュラムを作成した。 各自治体が作成した成果物の一部は、全国の自治体の参考になるように、NTTラーニングシステムズ(株)のホームページに掲載される予定。