算数・数学の問題解決に課題 都独自の学力調査で

東京都はこのほど、都が独自に実施している「児童・生徒の学力向上を図るための調査」の、平成29年度報告書を公表した。算数、数学に注目すると、問題解決型の問題に課題がみられたほか、学校以外で学習する時間が増加する傾向にあった。

調査対象は都内の公立小学校などの5年生(1285校、9万1434人)と、公立中学校などの2年生(625校、7万2601人)。小5は国語、社会、算数、理科の4教科、中2は国語、社会、数学、理科、外国語(英語)の5教科で実施した。

各教科の問題正答率をみると、算数・数学で、「理由を理解・解釈・推論して解決する力」を問う問題において、正答率が1割前後のものがあるなど、課題がみられた。

また、児童生徒を対象に、学習や生活に関する意識について聞いた質問紙調査と、学校に指導方法や学習環境などを聞いた質問紙調査も実施した。

児童に、塾や習い事を除く、学校以外での毎日の学習時間を聞いたところ、2時間以上と答えた割合は14.1%と、前年度と比べ増加した。「学習をすることはない」と答えた割合は5.6%で減少した。

また、塾や家庭教師による学習の時間では、1日当たり3時間以上と答えた割合は14.7%、2時間~3時間未満と答えた割合は12.1%で、いずれも前年度に比べ増加した一方、「受けていない」と答えた割合は43.7%で減少した。

中学生への質問紙調査では、数学や英語について、塾や習い事を除く、学校以外での毎日の学習時間を聞いたところ、2時間以上と答えた割合が6.2%、1時間~2時間未満と答えた割合が23.5%と、いずれも前年度から増加した一方、「学習をすることはない」と答えた割合は24.9%で減少した。

また、塾や家庭教師による学習時間は、1日当たり3時間以上と答えた割合が4.4%、2時間~3時間未満と答えた割合は21.2%で、いずれも前年度に比べ増加した。受けていないと答えた割合は42.8%で、減少した。

関連記事