昨季は37例 未成年者のインフルエンザ異常行動に注意

異常行動の分類(平成28~29年)
異常行動の分類(平成28~29年)

厚労省は11月27日、インフルエンザに罹患(りかん)して、小児・未成年者の異常行動に対する注意喚起を通知した。飛び降り、急に走り出すなど、小児・未成年者には、制止しなければ生命に影響しかねない重度の異常行動がみられる割合が高く、昨シーズン(平成28~29年)の報告では54件のうち、死亡2件を含む37件が未成年者だった。同省は具体的な対策とともに、インフルエンザにかかった際は、薬の種類や服用の有無を問わず異常行動に注意するよう呼び掛けている。

19年に抗インフルエンザウイルス薬のタミフルを服用した中学生が自宅マンションから転落死する事例を受け、報告書が取りまとめられたが、タミフルと異常行動の明確な因果関係は認められなかった。

しかし、インフルエンザ罹患者の異常行動はその後も報告されており、薬の服用後に転落などで死亡した例は、21年4月~29年8月末の8シーズンで8件(うち未成年者5件)に上る。

同省はシーズンごとの異常行動に関する報告、研究を進めるとともに、小児・未成年者がインフルエンザにかかったときは、薬の種類や服用の有無によらず、少なくとも治療開始後2日間は対象者を一人にしないよう呼び掛けてきた。

今回の通知ではさらに、小児・未成年者が住居外に飛び出ないための対策として、高層階の住居の場合▽玄関や全ての部屋の窓の施錠を確実に行う▽ベランダに面していない部屋で寝かせる▽窓に格子のある部屋で寝かせる――を示し、一戸建ての場合はこれに加え、できる限り1階で寝かせるよう、都道府県を通じ医療機関などに注意喚起の徹底を依頼した。