「冷やかしやからかい」もいじめ 都の認知件数3倍超

いじめの主な態様
いじめの主な態様

都教委はこのほど、都の公立学校におけるいじめの認知件数とその対応状況に関する調査結果を公表した。いじめの全認知件数は1万1884件で、昨年度の3倍超となったが、大幅に増加した要因は「冷やかしやからかい」をいじめとして認知している点にあるとみられる。

同調査は文科省の「児童生徒の問題行動調査」とは別に、都教委が平成24年度から独自に実施するもの。今回は都内の公立小・中・高・特支校等2161校を対象に、今年4月1日から6月30日にかけて実施した。

いじめ認知件数は小学校で5210件、中学校で2220件、高校55件、特支校12件。全ての校種で昨年度より増加し、中学校で約2倍、小学校では実に約5.5倍の件数となった。

いじめの態様としては、小・中・高校で「冷やかしやからかい」の割合が最も高かった。特に小学校では54.3%、中学校では63.8%と突出しており、この段階でいじめだと認知する学校が増えたことが、全体の認知件数を押し上げた要因と考えられる。

しかし、区市町村別の認知件数にはバラつきがみられ、「0」から「3204」まで大きな差がみられた。自治体の人口規模に差があるため単純に比較はできないが、どこから「いじめ」と判断するか、区市町村によって基準が異なっている現状がうかがえる。

また、認知されたいじめには、小・中・特支校で「学級担任が個別に対応」する割合が最も高かった。

都教委はいじめの対応を担任が一人で抱えることのないよう、『学校いじめ対策委員会』からの助言や複数の教員による対応、必要に応じスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携を課題に挙げている。

関連記事