大学入学共通テストのプレテスト 結果速報値など公表

11月に実施されたプレテストの様子(11月13日、都立桜修館中等教育学校)
11月に実施されたプレテストの様子(11月13日、都立桜修館中等教育学校)

平成32年度の大学入学共通テスト導入に向けて行った試行調査(プレテスト)について、(独法)大学入試センターは12月4日、実施概要や採点方法、結果の速報値などを公表した。

プレテストは、11月13日から24日まで実施。全国の高校や中等教育学校の38%にあたる、1889校の生徒延べ17万8129人が参加した。

高校2年生以上を対象に、記述式とマーク式問題による国語、数学Ⅰ・Aと、原則高校3年生以上を対象にマーク式の世界史B、日本史B、地理B、現代社会、数学Ⅱ・B、物理、化学、生物、地学で実施。全科目で知識理解の質を問う問題と、思考力・判断力・表現力を発揮して解く問題を出題した。

採点には、約千人のスタッフを配置。適切な採点判断のための多層的な採点体制も構築した。

記述式問題の採点で解答用紙を画像化する読み取り機
記述式問題の採点で解答用紙を画像化する読み取り機

記述式問題の採点は、解答用紙を画像化する読み取り機を使用。読み取った解答画像は解像度が異なる2種類のファイルにした。正答の条件と照らしながら、通常の採点では、低解像度の画像ファイルで確認作業を行い、解答の記述が確認しにくい場合は高解像度のファイルを利用した。

また自己採点については、同センターはホームページで参考動画を公開した。国語の記述式問題の正答条件では、文脈の構成などを問う複雑な要素が含まれているため、同センターで今後、自己採点がどの程度可能かも検証する。

結果速報値では、国語の文学作品に基づく小説を題材にした出題で、条件として示された目的に応じて必要な情報を比較、関連づけて考えを説明する力を問う問題の正答率が18.6%と低かった点などが分かった。

同センターは今後、正答率や解答傾向の分析を行いながら、大学共通テストの問題構成や内容を検討していく。また、探究過程を問う出題のバランスも検証する。英語については、30年2月頃に高校2年生を対象に実施する。(問題分析はクローズアップに