大学新テストで東京外大と英機関 「話す」技能試験開発

調印書を手にしたブリティッシュ・カウンシルのバーニー代表と東京外大の立石学長
調印書を手にしたブリティッシュ・カウンシルのバーニー代表と東京外大の立石学長

東京外国語大学と、英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(BC)は12月7日、英語のスピーキング試験を共同で開発すると発表。新事業の始動に当たり、東京都千代田区の駐日英国大使館で調印式を行った。両者はBCが提供する英語力診断テスト「Aptis(アプティス)」を基に、共同で日本の大学入試に即したスピーキング試験の開発を進め、平成30年度以降の「大学入学共通テスト」(新テスト)での広い活用を目指す。

同学では個別入試において、英語の3技能「読む・聞く・書く」を問う試験は実施してきたが、「話す」技能に関しては、試験から採点結果の返却までに要する時間が入試スケジュールに収まらないなどの理由から、実施を見送ってきた。「Aptis」はコンピューターを利用して実施するため、多数の受験生が同時に試験を受けられ、約12分で終了する。採点はトレーニングを受けた採点官が評価し、最短3日で試験結果を提供することが可能だという。

今後は共同研究により、学習指導要領と整合性のある設問を開発していく予定。同学では30年度の国際日本学部の入試から導入し、実施状況を確認しながら、全学での導入を検討するとしている。他大学への展開については、32年度以降に同学での実施状況を踏まえ行っていく構え。

新事業に際し、同学の立石博高学長は「本プロジェクトは日本の大学の入試の在り方に一石を投じるものだと考えている。英語教育を進める上で最良のパートナーを得て、今後の展開に大変期待している」とあいさつ。

BCのマット・バーニー駐日代表は「私たちにとっても、日本の今後の英語教育にとっても意義のあることだと信じている。このプロジェクトが他の大学からも賛同を得て、新しい入試の一つとして広く受け入れられることを願っている」と語った。