子供のネット依存 8割が「イライラ」「勉強に不安」

1日4時間以上インターネットを利用する割合を示すグラフ
1日4時間以上インターネットを利用する割合を示すグラフ

兵庫県はこのほど、小・中・高校生を対象に実施した「インターネット夢中度アンケート」の結果を公表した。インターネットに依存している傾向のある子供は全体の約1割に上り、その8割以上がイライラしたり、勉強に自信がないなどのストレスや悩みを感じているのが分かった。

同アンケートは今年7月に、県内の小学5年生~高校3年生5565人(男子2690人、女子2796人)を対象に実施。「ひょうごケータイ・スマホワークショップ」に参加した子供たちが作成したアンケート23項目と、同県青少年局が用意したネット依存度を測る質問8項目で構成。5486の有効回答を得た。

依存度を測る8項目のうち、5項目以上「はい」と答えた子供を「インターネット依存の疑いあり」と定義。その結果、小学生3.3%、中学生7.9%、高校生10.6%、全体では8.0%がインターネット依存傾向にあり、学年が上がるほど依存の割合が高くなっていた。男女別にみると、小学生では男子が約7割と女子より多いのに対し、中学校、高校では女子が男子を上回った。

1日のインターネット利用時間について聞いたところ、小学生では「1時間以内」が35.4%で最多。利用時間が長くなるほど該当者数は減少した。一方、中学生・高校生では、「2時間以上」がそれぞれ23.6%、28.5%で最も多く、「4時間以上」は13.2%、15.4%と、1割を上回った。1日4時間以上利用する児童生徒の割合は、依存傾向にある生徒とない生徒の間で大きな差があり、高校生では約2倍、中学生では約3倍、小学生では約7倍で、依存傾向にある子供の長時間利用の実態が浮き彫りとなった。

「携帯電話をどれくらいの間隔で見るか」尋ねたところ、依存傾向にある生徒は「1分以内」15.5%、「5分以内」17.6%、「10分以内」23.8%で、10分以内の間隔で携帯電話を見ている割合が56.9%に上った。依存傾向にない生徒でも、36.3%が10分以内に見ていた。校種別にみると、小学生は1分以内の割合が16.4%と特に多く、10分以内で見ている割合は、小学生41.3%、中学生35.2%、高校生39.2%を占めた。

ネット依存が日常生活へ与える影響について調べるため、「イライラする」か聞くと、依存傾向にある生徒は「よくある」35.5%、「ある」45.8%で、8割以上がイライラを感じていた。依存傾向にない生徒に比べて1.4倍の割合。

また、「勉強に自信があるか」という質問には、45.3%の依存傾向にある生徒が「ない」と回答。依存傾向のない生徒の28.8%を大きく上回った。

依存傾向にある生徒に、携帯電話を利用するようになってからの日常生活の変化を尋ねると、「夜遅くまで起きている」66.1%、「成績が下がった」30.1%、「外で遊ばなくなった」22.9%などの影響を受けていた。半面、「毎日が楽しくなった」「友達と仲良くなった」「ネットの友達が増えた」との回答もそれぞれ3割を超えており、依存傾向にある子供は、ネットを中心に友人関係を結んでいるのがうかがえる。

ネットへの「動画投稿」、スマホゲームなどへの「課金」、「ネットショッピング」、「会ったことがない人とのやりとり」などの経験がある子供は学年が上がるにつれて増加しており、依存傾向にある生徒では、いずれの項目も全体と比較して割合が顕著に高くなっていた。

同県は、ネット利用の危険から子供を守るため、フィルタリング設定の徹底を推奨。インターネットへの接続端末は、携帯だけでなく、ゲーム機、パソコン、タブレット、音楽プレーヤーなど多岐にわたることから、フィルタリングをしたから安心するのは危険だと警鐘を鳴らしている。