高校在学時に予約OK 地方創生・奨学金の返還支援

手続きの流れイメージ図
手続きの流れイメージ図

文科省はこのほど、無利子奨学金の地方創生枠への採用について、高校等の在学時に予約できる仕組みとした通知を、全国の自治体に向けて発出した。「地方創生枠」は、同省と総務省が支援する、奨学金を活用した大学生の地方定着促進策の一環。一定の条件の下、高校3年生の7月下旬までに予約し、採用候補者として選定されれば、将来に基金設置団体から返還支援を受けることができる。大学進学を志望する高校生にかかる、経済的負担への不安を早い段階で払拭するとともに、若者の地方定着のさらなる促進を目指す。

地方創生枠は、「日本学生支援機構(JASSO)」の無利子奨学金事業において、地方大学に進学する学生や、特定分野の学位を取得しようとする学生を対象に採用し、地元企業に就職した者に地方公共団体が設置した基金から奨学金返還支援を行うもの。これまでは学生の大学進学後に採用を行ってきたが、地方分権改革に寄せられた提案を踏まえ、高校在学時の予約採用に踏み切った。

各基金を設置した地方公共団体によるが、地方創生枠の推薦人数に上限はなく、文科省では各都道府県内の市町村長に速やかに周知を図るよう、同制度の有効活用を呼び掛けている。ただ、地方創生枠の予約採用を希望する学生は、高校3年生の5月から11月ごろにかけて各種申請や報告を学校、JASSO、基金設置団体の三方に行う必要があり、手続きの煩雑さが課題となる可能性もある。