”ブラック校則”見直しを PJが発足し実態調査へ

校則といじめの関係性を指摘する荻上チキ氏ら(左から2人目)
校則といじめの関係性を指摘する荻上チキ氏ら(左から2人目)

頭髪指導など、校則や生徒指導の在り方が社会問題となっている中、評論家の荻上チキ氏らが「“ブラック校則”をなくそう!プロジェクト」を発足させた。同プロジェクトは12月14日、文科省で記者会見を開き、来月に実施する校則の実態調査の概要などを説明した。

同プロジェクトは、NPO法人キッズドア代表の渡辺由美子氏や、評論家でNPO法人ストップいじめ!ナビ代表の荻上チキ氏らが中心となって設立。時代に合っていない校則や社会的に不合理な指導などを「ブラック校則」と名付け、その見直しを社会や学校に呼び掛けるのが目的。

荻上氏が事前にツイッター上で校則の実態について呼び掛けたところ、「頭髪の色や癖毛の状態を登録する『地毛証明書』」「下着の色は白に限定し、学校でチェックもされる」「登下校中の水分補給や日焼け止めの禁止」など、社会常識や人権感覚とそぐわない校則や指導の実態に関する声が寄せられた。

同プロジェクトでは来月、大人を対象に千~2千人規模のインターネット調査を実施。中学や高校などで、どのような指導を受けたかを明らかにするとともに、学校や地域の特性、貧困・マイノリティなどの属性による分析を行う。並行して、教職員への聞き取り調査や中・高校生へのアンケート調査も実施し、例えば登校時のスカートの丈のチェックなど、具体的な指導内容が教員の業務にどれくらい負担をかけているかなども調べる。

渡辺代表は「このプロジェクトは教委や学校と対立するのではなく、これからの時代の校則の在り方を共に考える契機にしたい。長年放置されてきた学校現場のルールや厳しい指導をなくし、子供たちがいきいきと学校に通えるようにしたい」と、趣旨を説明した。

荻上氏は「いじめと校則は深い関係にある。集団に対して連帯責任を負わせたり、体罰が許容されたりしている学校ほど、生徒のストレスが高まり、いじめが起こりやすくなる。いじめをなくすためにも、学校の環境や先生の振る舞いを是正する必要がある」と指摘した。

同プロジェクトでは、すでにインターネット上でブラック校則の見直しを求める署名を募っており、14日時点で2万人を超えている。来年3月には、これらを文科大臣に提出し、国などによる全国的な調査を求める予定。