ひとり親の年収差200万 格差拡大、母子家庭厳しく

厚労省はこのほど、全国のひとり親世帯の収入や生活状況などの調査結果を公表した。収入や就業状況は改善傾向にあるものの、依然として母子家庭の置かれている状況は厳しく、年収は両親のいる世帯の半分に満たなかった。父子家庭と比べても、就労による平均年収に200万円近くもの差があり、5年前と比べて格差が拡大しているのが分かった。

日本では現在、母子家庭が123万2千世帯、父子家庭が18万7千世帯あると推計されている。調査は、全国から母子家庭3293世帯、父子家庭653世帯などを抽出して実施した。前回調査は2011年に行われた。

就労による平均年間収入では、母子世帯の200万円に対して、父子世帯は398万円。同居する親族などを含む世帯全員の平均年間収入では、母子の348万円に対して、父子は573万円だった。いずれの収入も前回調査に比べて上がったものの、父子と母子の収入格差は拡大した。

就業状況では、母子世帯、父子世帯共に8割以上が就業していたが、正規の職員・従業員としての就業は、母子44.2%、父子67.2%、自営業は母子3.4%、父子18.2%、パート・アルバイトなどは母子43.8%、父子6.4%で、母子の方が非正規として就労している割合が高い。

世帯人員の状況をみると、子供以外の同居者がいる割合は、母子38.7%、父子55.6%、祖父・祖母などと同居する母子は27.7%、父子は44.2%だった。父子世帯の方が、子供以外の同居者がいる割合が高い。

ひとり親世帯の悩みについても調査された。子供に関する悩みでは、母子世帯、父子世帯共に「教育・進学」が最も多く、半数以上を占めた。子供への最終進学目標は、母子・父子共に「大学・大学院」が最も高かった。なお、親の最終学歴では、「高校」が最も高かった。

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