働き方と部活動の関係 ガイドライン作成に向け検討

10年前と比べて部活動が長時間化
10年前と比べて部活動が長時間化

第5回運動部活動のガイドライン作成検討会議の配布資料が12月20日、スポーツ庁から公開された。同会議は18日に文科省内で開かれ、運動部活動における適切な活動時間について、中教審働き方改革特別部会などでも検討された教員の勤務実態調査の分析データなどを踏まえた議論が行われた。

①リベルタス・コンサルティングの八田誠氏による教員の勤務実態に関する調査研究②小入羽秀敬帝京大学講師による部活動の実態把握と長時間化要因の分析③松崎一葉筑波大学教授らによる教員のストレス状況に関する分析――について報告された。

①では、2016年度の小・中学校の教員の1日当たりの学内勤務時間を、10年前の調査と比較。中学校における部活動の時間は、平日で41分、土日で2時間10分となり、10年前と比較して、平日で7分、土日では1時間4分も増加した。

②では、部活動の1日当たりの活動時間を調査した。中学校の運動部における平日の活動時間をみると、部活動を実施していない「0時間」が19.8%となり、10年前の調査から13.2ポイント減少した。一方で、「30分~1時間未満」は25.1%(同4.6ポイント増)、「1時間~1時間30分未満)は17.0%(同3.9ポイント増)、「1時間30分~2時間未満」は9.5%(同3.6ポイント増)となるなど、全体的に活動時間が長くなっていた。この傾向は、土日の活動時間や文化部の場合でも、同様だった。

③では、小・中学校の教員に対し、▽抑うつ・不安▽仕事の負荷▽人生に対する首尾一貫した感覚▽不眠――の各種指標を用いて、ストレス状況を評価した。

教員は、教育・研究系の勤務者と比較すると、メンタルヘルスが不良であるとされた。メンタルヘルスが不良とされた教員を分析すると、小・中いずれも、年代別では20代が最も高く、年齢が若いほどメンタルヘルスの状態が不良になるとされた。また、男性よりも女性のメンタルヘルスの状態が不良とされた。

部活動に関しては、指導日数とメンタルヘルスとの相関関係はみられなかったが、指導に必要な技能を備えていない場合、メンタルヘルスが不良となる傾向が認められた。

関連記事