全日制高の生徒の内定率84.1% 93年以降、過去最高

全教、全国私教連の記者会見
全教、全国私教連の記者会見

全日本教職員組合(全教)と全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)は12月21日、文科省で記者会見し、来春高校卒業予定の生徒の「就職内定実態調査(10月末)」結果を公表した。

調査対象は、29道府県の379校の就職希望の生徒2万1293人。全日制の普通科や職業科をはじめ定時制、通信制などの高校も含む。

全日制高校の就職内定率は84.1%で、同調査を開始した1993年以来、過去最高の内定率になった。調査に協力した322校からは求人が増えたとの報告もあった。求人の職種では、介護サービスや建設・土木、製造業が多い。

定時制や通信制高校の就職内定率は64.9%。特別支援学校は27.7%と、全日制と比べて厳しい結果になった。

企業による内定取り消しは1件、求人取り消しは23件、内定や求人取り消し以外の就職ルール違反は75件、就職ルールに違反した自衛隊の勧誘14件の報告もあった。

生徒が就職面接時に受けた不適切な質問では、家族の構成や仕事、結婚についてがあった。

調査参加校からは、企業からの労働条件や求人票の内容、就職選考に関してルール違反があったことが指摘されたほか、就職活動の長期化や厳選採用などに憂慮する声もあった。

高卒生の求人を増やす企業が増える半面、中には、就職に関するルールをしっかり理解しないまま、インターンシップの通知やエントリーシートの記入などを生徒に求めるという問題もあった。

全教と全国私教連は調査結果を踏まえ、厚労省などに▽未就職者対策の強化▽高校生の就職と就職後の支援強化――などの対策を訴えている。