高校教員3人に1人が過労死ライン 岐阜県が実態調査

岐阜県はこのほど、県立高校と特別支援学校の教職員の勤務実態調査を公表した。同県が教職員の出退勤時刻の記録を開始してから初めての調査で、高校ではおよそ3人に1人の教職員が、過労死ラインとなる月80時間超の時間外勤務を行っていた。同県ではこの結果を受け、ノー残業デーや部活動の休養日を設定するなどの対策に取り組む。

同県では、今年6月に策定した「教職員の働き方改革プラン2017」に基づき、県立学校の教職員について、10月から休日も含めた出勤・退勤時刻の記録を行っている。10月の教職員の時間外勤務時間の平均は、高校で66時間41分、特別支援学校で38時間55分だった。

時間外勤務時間の分布をみると、高校では▽40時間以下 23.5%▽40時間超~60時間以下 18.2%▽60時間超~80時間以下 18.8%▽80時間超~100時間以下 15.8%▽100時間超 23.7%――だった。

特別支援学校では▽40時間以下 54.5%▽40時間超~60時間以下 31.5%▽60時間超~80時間以下 11.2%▽80時間超~100時間以下 2.0%▽100時間超 0.8%――だった。

さらに、これとは別に9~10月にかけて、県立高校15校、特別支援学校3校を抽出して、1週間の各業務に従事する時間などを調査した。

1週間の主な業務の平均従事時間は、▽授業 17時間32分▽授業準備 8時間41分▽成績処理 2時間57分▽補習指導等 1時間59分▽部活動 3時間38分▽学校経営 3時間2分――だった。

休日出勤をした教職員は高校で半数を超える54.7%に上り、平均で9時間45分勤務していた。休日の部活動の平均従事時間が8時間51分であるため、休日出勤のほとんどは部活動の指導であると推測される。

同県ではこの結果を受け、▽ノー残業デーなどの早期退勤日の設定▽部活動の休養日を週当たり、高校で休日1日以上、中学で平日1日、休日1日以上設定▽外部人材の配置推進▽電話対応の終了時刻の設定――などの具体的な取り組みを行う。

また、保護者や地域住民に向けて、教職員の働き方改革に関するリーフレットを公表し、取り組みへの理解を求めた。

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