環境美化教育の優秀校・優良校表彰 37校が受賞

文科大臣賞を受賞し、表彰を受ける広島県福山市立春日小学校の児童ら
文科大臣賞を受賞し、表彰を受ける広島県福山市立春日小学校の児童ら

地域の環境美化に大きく寄与している小・中学校などを表彰する、「第18回環境美化教育優良校等表彰」(文科省、農水省、環境省後援)の表彰式が1月26日、都内で行われた。水質改善活動や地域清掃活動などが評価され、最優秀校4校、優秀校6校、優良校27校の計37校が受賞した。

清涼飲料やビールなど飲料6団体で構成する、「食品容器環境美化協会」(東隆会長)主催。表彰式では、最優秀校の代表児童や教員らが賞状などを受け取った。

最優秀校で文科大臣賞を受賞した広島県福山市立春日小学校は、同市の環境学習推進校の認定を受け、年間を通じて地域、家庭、行政と協働した環境教育に取り組んでいる。

学校の近隣にある公園や通学路の清掃活動、地域のポイ捨て状況の調査、同市主催の「ふくやまエコトライアスロン」に合わせ、宣伝や空き缶回収を行っている。

同じく最優秀校で農水大臣賞を受賞した福井県若狭町立三方小学校では、地域住民や漁業組合、大学、行政などと連携し、地域ブランド米「ゆりかご米」の有機・無農薬栽培を進めるため、地域にある三方五湖や河川の水質維持を図るべく、コイやフナの稚魚を育て、放流している。また、三方五湖の湖岸の清掃活動を通じて、湖との共生に対する意識を高めている。

環境大臣賞を受賞した岩手県久慈市立小袖小学校では、25年間にわたって登下校時のゴミ拾い活動をはじめとする環境美化活動を行ってきた。さらに、東日本大震災からの復興などがきっかけで、海水の水質調査や公共施設に置くプランターづくり、海と山の関係を体験する活動など、地域学習とリンクさせた環境美化活動を展開している。

同協会会長賞を受賞した群馬県高崎市立京ケ島小学校では、2009年に「京ケ島エコ・ピカプロジェクト」を立ち上げて以降、全校でリサイクル活動や省エネ活動に取り組んでいる。毎月1日を環境デーとし、アルミ缶や牛乳パックの回収、節水・節電などに取り組んでいる。環境美化委員会の児童が主体となり、毎月チラシを作成・配布して美化活動を呼び掛けるなど、環境問題の解決に意欲的に関わる態度が養われている。

審査委員長の小澤紀美子東京学芸大学名誉教授は「独創的、継続性、地域社会との連携、活動の広がりの4つの観点で審査した。地域にある環境の課題を見出し、解決に向かって工夫する一連のプロセスは、主体的・対話的で深い学びにもつながる。また、地域の人との交流を通じて、ふるさとを感じる機会にもなる」と話し、持続可能な社会の実現に向けた環境美化教育の重要性を強調した。

このほか、優秀校に選ばれたのは、▽新潟県長岡市立川崎小学校▽石川県七尾市立田鶴浜小学校▽徳島県鳴門市第一中学校▽長崎県小値賀町立小値賀小学校▽宮崎県都農町立都農小学校▽鹿児島県龍郷町立龍北中学校――の6校。

優良校に選ばれたのは、▽北海道帯広聾学校▽青森県五所川原市立五所川原第三中学校▽宮城県石巻市立住吉中学校▽秋田県立能代支援学校▽山形県酒田市立亀ケ崎小学校▽福島県南会津町立伊南小学校▽茨城県常陸太田市立里美小・中学校▽栃木県高根沢町立中央小学校▽東京都大田区立馬込東中学校▽神奈川県南足柄市立南足柄中学校▽富山県高岡市立五位中学校▽山梨県山中湖村立東小学校▽長野県諏訪市立上諏訪中学校▽静岡県三島市立山田小学校▽愛知県新城市立鳳来中学校▽三重県四日市市立楠中学校▽京都府南丹市立八木中学校▽大阪府泉佐野市立第一小学校▽神戸市立長坂中学校▽奈良県葛城市立當麻小学校▽岡山県新見市立新砥小学校▽愛媛県鬼北町立広見中学校▽高知県宿毛市立宿毛中学校▽福岡県篠栗町立篠栗北中学校▽佐賀市立嘉瀬小学校▽熊本市立河内中学校▽大分市立こうざき小学校――の27校。

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