大学入試の複数実施に前向き 首相「一発試験負荷高い」

入試の年複数回実施に前向きな考えを示した安倍首相(衆議院インターネット審議中継から)
入試の年複数回実施に前向きな考えを示した安倍首相(衆議院インターネット審議中継から)

安倍晋三首相は2月6日の衆院予算委員会で、現在の大学入試について、「一発試験でものすごく負荷が高く、大雪や体調で自分の人生が相当決まってしまう。諸外国の例を参考に検討する必要があるだろう」と述べ、年に複数の試験を設けることに前向きな考えを示した。

質問した自民党の石崎徹議員は、雪国での状況を念頭に、受験生や保護者から1月の実施に疑問の声があることを紹介するとともに、1月は全国でインフルエンザをはじめとする感染症の患者数が増加する時期だとして、アメリカなど諸外国の例を参考に、入試を温暖な時期に行うべきだと述べた。

これに対して林芳正文科大臣は、大学入試センター試験に代わって2020年度から導入される「大学入学共通テスト」を検討した際、文科省から入試を12月に実施する案を示したものの、高校関係者から「受験までに学習内容が終了しない」などと懸念が示され、見送ったと答弁した。

その上で同大臣は、受験生が挑戦する機会を複数回設けることは重要だとして、「高校教育への影響を考慮しながら、運営にかかる負担や、技術の進展も見据えながら、24年度以降の共通テストにおける複数回実施の実現可能性について検討を進めていきたい」と述べた。