高校指導要領案のパブコメ開始 林大臣がメッセージ

文科省は2月14日、学校教育法施行規則の一部を改正する政令案及び高校学習指導要領案へのパブリックコメントの募集を開始した。期間は3月15日まで。これに合わせ、林芳正文科大臣は「高等学校学習指導要領の改訂案の公表について」とするメッセージを公表した。

メッセージで林大臣は、▽主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の推進▽主権者教育、消費者教育、防災・安全教育、オリンピック・パラリンピックに関連した指導の充実▽高校の歴史学習に関する方針――などに言及。また、18歳以上への選挙権の引き下げや高大接続改革などを踏まえ、「これまでの改訂以上に重要な意義がある」と評価した。

林大臣のメッセージは次の通り。

高等学校学習指導要領の改訂案の公表について

本日2月14日に高等学校学習指導要領の改訂案を公表し、パブリックコメントを開始しました。学校関係者をはじめ、広く国民の皆様から忌憚のない御意見をいただきたいと考えています。

今回の改訂は、平成28年12月の中央教育審議会の答申を踏まえ、昨年3月に公示した小学校・中学校学習指導要領等と同様、現行学習指導要領の基本的な枠組みや教育内容を維持した上で、知識の理解の質をさらに高め、確かな学力を育成することを目指しています。

具体的には、高等学校において育成を目指す資質・能力を踏まえつつ、教科・科目の構成を改善するとともに、生涯にわたって探究を深める未来の創り手として社会に送り出していくため、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を推進します。さらに、主権者教育、消費者教育、防災・安全教育、オリンピック・パラリンピックに関連した指導の充実などを図ることとしています。

また、先日報道にもあった高校の歴史学習に関しては、生徒が親しみのある具体的な歴史的事象に触れ、興味・関心を持って学ぶことが重要と考えており、生徒が歴史を豊かに学べるよう、歴史用語を削減するような規定は設けていません。

なお、特定の見解だけを取り上げるなど、偏った指導内容とならないよう関連の規定を設けています。

今回の改訂は、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから初めての改訂であり、また、大学入学者選抜等の高大接続改革の中で実施されるものであり、これまでの改訂以上に重要な意義があるものと考えています。国民の皆様の幅広い御意見をいただきたいと考えています。

今後とも、国民の皆様におかれては、学校教育への御理解と御支援をいただけますようお願い申し上げます。