体罰容認派が約6割 家庭のしつけ・体罰を調査

体罰についての意識調査
体罰についての意識調査

「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」は2月15日、家庭での子供のしつけや体罰に関する意識・実態調査の結果を公表した。しつけのための子供への体罰は、容認派が約6割に上った。

同調査はまずWEBアンケートで、全国の20歳以上の大人2万人を対象に意識調査を実施。その回答者から子供のいる大人1030人を抽出して、実態調査を行った。

意識調査では、子供への体罰の容認度や、回答者が子供の頃に受けた体罰経験などを調べた。

しつけのための子供への体罰は、「決してすべきではない」は43.3%。一方、「他に手段がない時はすべき」39.3%、「必要に応じてすべき」16.3%、「積極的にすべき」1.2%と、体罰容認派は約6割に上った。

容認した回答者に、容認の理由を聞くと、「口で言うだけでは子供が理解しない」が42.8%と最多。「痛みを伴う方が、子供が理解する」が20.6%と続いた。

回答者の体罰経験と、子供への体罰意識の関係も調査した。子供の頃に体罰を経験した回答者の体罰容認度は、「日常的に体罰があった」人で72.7%、「時々体罰があった」人で77.2%と、体罰未経験者より容認度が高かった。一方、未経験の回答者は「体罰は決してすべきではない」との考えを45.4%が持つ一方で、容認する考えも54.6%が持っていた。

実態調査では、回答者に自分の子供に対して行った体罰の内容や、自身の子育て環境、体罰によらない子育てに対する考えなどを聞いた。

しつけとして子供をたたいたことがあるかは、1回以上たたいた経験者は70.1%。対して、「全くない」は29.9%だった。

回答者の子育ての状況と、子供への体罰との関係性では、「子供の言動に対してイライラする」が「日常的にある」場合は、体罰を過去に行った比率が89.2%だった。対して、「子供の言動に対してイライラする」が「全くない」回答者は、体罰の経験が全くない比率が62.8%と高かった。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、この調査結果などを踏まえ、▽子供への体罰を容認しない社会づくり▽家庭やあらゆる場面での子供への体罰を法律で禁止する▽親や養育者が体罰によらない子育てを学び、実践するための支援拡充――という提言も公表。この提言を国や自治体に投げ掛けていくとした。

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