水泳の飛び込み事故 05~16年度に小・中・高で26件発生

スポーツ庁はこのほど、2005年度から16年度までの12年間における、学校教育での水泳の重大事故発生件数を集計した。小・中・高校合わせて、死亡事故は15件、事故による障害は60件で、そのうち飛び込みでプールの底に体をぶつけた事故は26件発生していた。

日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度のデータを基に、死亡見舞金や障害見舞金の給付件数を同庁がまとめたもので、学校で起こった水泳事故そのものを集計した結果ではない。また、障害については、給付対象となる14の等級を全て含んでいる。例えば、体の障害では、最も低い14級の「上肢または下肢の露出面に手のひらの大きさの醜いあとを残すもの」から、最も高い1級の「胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、常に介護を要するもの」まで、幅がある。

死亡件数のうち、小学校では▽体育授業 5件▽部活動 0件▽その他(学校行事など) 4件。中学校では▽体育授業 1件▽部活動 1件▽その他 1件。高校では▽体育授業 1件▽部活動 2件▽その他 0件。水泳指導中の飛び込みによる死亡事故はなかった。

事故による障害は、小学校では▽体育授業 7件▽部活動 2件▽その他 3件。中学校では▽体育授業 10件▽部活動 14件▽その他 0件。高校では▽体育授業 11件▽部活動 13件▽その他 0件。このうち、飛び込みでプールの底に体をぶつけた事故は、小学校では、部活動で2件、中学校では体育授業で4件、部活動で9件、高校では体育授業で4件、部活動で7件だった。

16年度は小・中・高校共に、いずれの事故も0件となっているが、その要因として、学校現場で安全指導が徹底された可能性や、見舞金の申請時期によっては現時点で集計結果に反映されていないことも考えられる。

新しい高校学習指導要領案では、保健体育での水泳の指導において、原則として「水中からのスタート」とし、2年次以降は安全を十分に確保した上で段階的な指導を行えるとしている。