高校図書館司書が選ぶイチオシ本 今年の第1位は?

書店に開設されたイチオシ本フェアのコーナー(リブロララガーデン春日部店にて、実行委員会提供)
書店に開設されたイチオシ本フェアのコーナー(リブロララガーデン春日部店にて、実行委員会提供)

高校図書館司書が高校生に勧めたい本を紹介する「イチオシ本フェア」を、埼玉県の高校図書館司書らでつくる「埼玉県高校図書館フェスティバル実行委員会」が、同県内の書店、公共図書館と連携して2月17日から開催している。今年のイチオシ本第1位には、『かがみの孤城』(辻村深月著、ポプラ社刊)が選ばれた。

同フェアは今年で8回目。同委員会は毎年、学校司書の必要性と高校図書館の楽しさを県民に知ってもらうために行っている。過去1年間に出版された本の中から、県内の高校図書館司書が高校生に読んでほしい本を投票し、上位10作品を選定。ウェブサイトで各本の紹介を行っているほか、県内の書店54店舗と公共図書館83館などでパンフレットを配布している。

『かがみの孤城』以外に、今年のイチオシ本に選ばれたのは、『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』(西原理恵子著、KADOKAWA刊)、『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎著、光文社刊)、『漫画 君たちはどう生きるか』(吉野源三郎原作、羽賀翔一漫画、マガジンハウス刊)――など。パンフレットでは、トップ10に選ばれたそれぞれの本について、著者本人や担当編集者が、高校生に向けたメッセージを寄せている。

同県立春日部女子高校の学校図書館司書で、本紙で「本と人との『知』の化学反応~実践ビブリオバトル~」の連載の一部を執筆した木下通子実行委員長は、「何か読みたいけれど、読みたい本が見つけられないという生徒に本を薦めるのが、学校司書の大切な仕事。この取り組みも8年になり、書店や図書館からは『中・高校生に何を薦めたらいいか困っていたが、このランキングの本を自信を持って紹介している』というコメントももらっている」と、フェアの成果を話した。高校司書が中心となって本を紹介する取り組みは、神奈川や鳥取、岡山、東京などでも行われているといい、木下司書は「全国の学校司書と連携して発信していきたい」と意気込みを語った。

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