「幼児期にふさわしい教育を」 幼稚園教育要領解説を公表

文科省は2月22日、次期幼稚園教育要領の解説を公表した。同解説は257ページ。昨年3月に告示された幼稚園教育要領に基づき、それぞれの項目ごとに、考え方のポイントや想定される具体的な教育活動などを示している。

幼小連携の実施に関しては、第1章総説の「第3節教育課程の役割と編成等」に、「5 小学校教育との接続に当たっての留意事項」として示されている。

その「(1)小学校以降の生活や学習の基盤の育成」では、幼稚園から小学校への発達や学びの連続性を強調し、「小学校教育の先取りをすることではなく、就学前までの幼児期にふさわしい教育を行うことが最も肝心なことである」とした。その上で、幼稚園教育で幼児が小学校就学までに創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うのが重要だとした。

また、小学校の入学を控えた幼稚園修了の時期には、友達と一緒に教員の話を聞いたり、決まりを守ったりできるようにする指導の必要性が示された。小学校でも、入学当初におけるスタートカリキュラムの編成などを実施しながら、幼・小の円滑な接続を図るのが重要だとした。

「(2) 小学校教育との接続」では、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を活用し、幼稚園と小学校の教師が幼児の成長を共有するのが大切であるとした。そのために、双方の教員の意見交換や合同研修会などの実施、就学前の幼児と小学校児童との交流などが重要だとした。

次期幼稚園教育要領では、小学校の次期学習指導要領と同様に、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善や、各園におけるカリキュラム・マネジメントの推進などを基本的な考え方として掲げている。

序章で、小学校教育との円滑な接続を図るため、▽健康な心と体▽自立心▽協同性▽道徳性・規範意識の芽生え▽社会生活との関わり▽思考力の芽生え▽自然との関わり・生命尊重▽数量・図形,標識や文字などへの関心・感覚▽言葉による伝え合い▽豊かな感性と表現――などの「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を明確にし、小学校教員と共有して、連携を図るよう求めている。

書籍は3月下旬に、フレーベル館から販売される。価格は税込みで259円。

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