小・中向け心臓マッサージ教材 東邦大などが開発

心臓マッサージの実習教材「Dock-kun」
心臓マッサージの実習教材「Dock-kun」

東邦大学医学部と静岡文化芸術大学デザイン学部、サカイ産業はこのほど、小・中学生でも分かりやすく心臓マッサージを実習できる教材「Dock-kun(ドックン)」を共同で開発し、販売を開始した。

「Dock-kun」は、「今まで救えなかった命をひとつでも救いたい」との思いから、小学生以上を対象に制作された。心臓に見立てたポンプの上に、一般成人の胸郭の幅・厚みと肋骨の弾性を再現したバネつきのカバーを被せ、圧迫する。すると、静脈側のバケツから動脈側のバケツへ、血液を模した水が流れる。

圧迫する場所や力加減によって、流れる水の量が変化するので、胸骨圧迫の正しい位置と負荷量が分かりやすい。また、胴体の役割を果たすビニール製のバルーンで呼吸音を確認でき、心臓の仕組み・役割と、呼吸との連動を把握できるよう設計した。

収納用のバッグには上半身の絵が描かれ、心臓の位置を視認しながら、効率的に高い技術が習得できる。

突然心停止を起こした人を救うのに必要な措置は、自動体外式除細動器(AED)による心臓への電気ショックと、適切な心臓マッサージ。近年、AEDは各施設への設置が進み、使用法の説明会なども行われている。一方で、心臓マッサージの習得には実践的な訓練が必要であるにもかかわらず、「使用する人体マネキンが高価」「参加者全員のための実習機会をつくりにくい」「仕組みを理解しにくい」などの課題が指摘されてきた。

価格は1キット7000円。問い合わせなどの詳細はウェブサイトで。