自殺防止で都教委がメッセージ DVD教材も作成

自殺防止に向けたメッセージを決議した定例会
自殺防止に向けたメッセージを決議した定例会

東京都教委はこのほど、第4回定例会を開催した。児童生徒の自殺防止対策として同教委では、授業で活用できるDVD教材や学習指導案などを作成。それに合わせて、子供たちに向けた自殺防止のメッセージ文を決議した。

都内の公立学校で毎年、複数の児童生徒が自殺している状況から、同教委は、学校における自殺予防対策の取り組みを強化する方針。重点項目として、①教職員一人一人の子供理解に基づく不安や悩みの把握②小学校段階から高校段階までの計画的な自殺予防教育の推進③学校教育相談体制の充実④家庭や学校外における子供の状況の把握と情報共有⑤社会全体による子供の不安や悩みの解消⑥「学校いじめ対策委員会」などの既存の組織の効果的な活用による組織的対応――を掲げる。

具体的には、年間3回程度、学級担任らによる定期的な個人面談を実施したり、小学5年生、中学1年生、高校1年生の全生徒を対象にスクールカウンセラーによる面接を行ったりする。また、子供の自殺は学期初めに集中する傾向から、各学期初めの1週間から10日間程度を、学校における教育相談重点期間として設定する。

小・中学校の道徳科や高校のホームルーム活動などで、生命の大切さを考えさせる授業を実施できるよう、今年3月にはDVD教材を各学校に配布する。DVDは児童生徒の成長段階に合わせて、初等編、中等編、高等編があり、学習指導案やワークシート、指導の手引きなども付録している。

また、児童生徒がストレスや悩みなどを抱えた際に、適切な援助希求行動(SOSの発信)をできるようにするための教育を、保健体育の授業などで実施する。

都教委が決議したメッセージ文は次の通り。

東京都の公立学校に在籍する皆さんへ

自分を大切に 友達を大切に

〇あなたは、とても大切な存在です
あなたには、あなたにしかない素晴らしい、輝く個性があります。
あなたは、この世界中でただ一人のかけがえのない、とても大切な存在なのです。

〇信頼できる大人は、身近に必ずいます
誰にも、不安や悩みがあって、つらい思いをすることがあると思います。
あなたのつらい思いを受け止めてくれる信頼できる大人は、身近に必ずいます。
どうか、つらい思いをして苦しい時や、体の調子がおかしいという時は、一人で悩みを抱えないでください。
家族、学校の先生、スクールカウンセラー、地域の肩など、あなたを助けてくれる誰かが絶対にいます。だから、相談しやすいと思う大人に、少しだけ勇気を出して話してみてください。相談機関に、電話やメールなどで相談するという方法もあります。
悩みを打ち明けるということは、決して恥ずかしいことではありません。あなたが弱いということでもありません。誰かに相談すること、助けを求めることは、自分を大切にする行動です。

〇もし、友達がつらそうにしていたら
あなたの隣にいる友達も、かけがえのない大切な存在です。
もし、友達がつらそうにしていたら「どうしたの?」などと言葉をかけて、友達の話を、よく聞いてあげてください。
そして、友達の気持ちが落ち着いたら、信頼できる大人を一緒に探しましょう。
もし、「誰にも言わないで。」と言われたら、「自分たちだけでは解決できないから、一緒に誰かに相談しよう。」と伝えて、信頼できる大人のところに一緒に行ってあげましょう。

どうか、一人で悩みを抱えないでください。
少しだけ勇気を出して、身近にいる大人に話してみてください。
あなたの思いを受け止めてくれる信頼できる大人は必ずいます。

平成30年2月
東京都教育委員会