子供のアレルギーどう対応? 備えたい災害マニュアル

災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット
災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット

まもなく東日本大震災から7年になる。未曾有の被害をもたらした「3.11」を前に、行政や関係団体などが改めて避難行動や食糧備蓄など防災対策の重要性を呼び掛けているが、避難が長期化した場合の持病に対するケアや、避難所の感染症対策については案外知られておらず、中でも大人のサポートが必要な子供のアレルギー疾患には十分な備えが必要だ。

日本小児アレルギー学会はぜんそくやアトピーといったアレルギー疾患を持つ子供たちのために、「災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット」を同学会ホームページで公開している。東日本大震災をきっかけに作成されたものを2017年11月に改訂した。毎日のシャワーや入浴を必要とし、ストレスや体調不良でもかゆみが生じるアトピー性皮フ炎の子供に対しては「ぬらしたタオルでやさしくぬぐったり押しふきする」、食物アレルギーの子供には「胸に『○○アレルギーあり』と書いたシールを貼り、周囲にアレルギーがあることを伝えて誤食を防ぐ」など、環境変化で症状が悪化しがちなアレルギーの子供に対する対処方法が示されている。さらに、ぜんそく発作を起こした子供への対応や、食物アレルギーの重い症状(唇や爪が青白い、声がかすれる犬が吠えるような咳)の記載、行政担当者に向けた注意事項など、保護者以外が援助する場合でも分かりやすい内容となっている。

また、日本環境感染学会は「避難所における感染対策マニュアル」を公開。避難所における手指の衛生や清掃、洗濯、ごみの廃棄方法をはじめ、感染の有無を判定する調査票、感染予防策などが詳細に記載されている。いずれのマニュアルも、各学会のホームページから入手できる。