第9回日本語大賞 小・中・高・一般の文科大臣賞を選出

第9回日本語大賞の受賞者ら
第9回日本語大賞の受賞者ら

NPO法人日本語検定委員会主催の第9回「日本語大賞」表彰式が3月4日、東京都北区の東京書籍(株)本社で行われた。「ちょっと気になる日本語」をテーマに、小・中・高校生と一般から応募があったエッセイ・作文など3009点の中から、各部門の文科大臣賞が選ばれた。

小学生の部は、神奈川県湘南ゼミナール鴨居教室6年、彼末聞人さんの「残心」。剣道の稽古の際、道場の先生が口にする「残心」ということば。先生の試合を見た時に「残心」は単なるポーズではなく、心構えと言うことに気が付いた時の思いつづった。

中学生の部は、大阪教育大学附属池田中学校2年、城田佳穂さんの「適当スープ」。城田さんの母が作るスープは、具材も味も適切な具合と言う意味で「適当スープ」と呼んでいる。「適当」と「テキトー」。良い意味と悪い意味があるこの言葉に、興味関心を抱いた作品。

高校生の部は、沖縄県立普天間高等学校2年、喜友名桃子さんの「ちょっと気になる日本語の正体」。文法上では正しくないが、許容される日本語の存在。言葉が変わっていく状況について考察し、言葉の変遷に思いをはせる中で、言葉は生きていることに気が付く。一瞬を生きる言葉に触れる楽しさをつづった。

また、一般の部は、大分県の工藤可絵さんの「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」が受賞した。

全体講評で、審査委員の吉元由美淑徳大学客員教授は「受賞作品は、自身の体験から切り取ったもの、日常生活の中から言葉への問題意識を発見したもの、自分の考えを打ち出していたもの、正しい日本語への理解と言葉への興味、探究心、心情や情景描写が優れていたものなど、日本語の大切さを見つめ直す要素がつまっていた。言葉の力とは心の力につながっている。自分たちの目で世界をどう見て感じるかが、言葉の力につながる。そのためには、心に柔軟性をもつことが大切」と述べた。

詳細は同法人サイトに。