ヨウ素不足が脳の発育に影響 ユニセフが報告書を発表

胎児期から幼年期のヨウ素不足が、神経的・精神的障害や知能指数の低下を引き起こす――。ユニセフ(国連児童基金)と、栄養向上のためのグローバル同盟(GAIN)はこのほど、乳幼児期の脳の発達に及ぼすヨウ素の影響についての報告書を公表した。毎年世界で生まれる子供の14%に当たる1900万人近くが、ヨウ素不足により脳にダメージを受ける危険性があるという。

ユニセフとGAINは子供のヨウ素欠乏症をなくすため、過去10年間、ヨウ素添加塩の普及を推進してきた。この活動により、ヨウ素不足の子供の数は大幅に減ってきたものの、東部・南部アフリカでは人口の4分の1がヨウ素添加塩を摂取しておらず、いまだ毎年390万人の子供が危険にさらされている。

ノリやコンブなど、ヨウ素を豊富に含む海藻類をよく食べる東アジアや太平洋地域は、世界で最も摂取量が多く、欠乏症の恐れは少ないとみられる。

GAINのGreg S. Garrett食糧政策部長は「胎児期から2歳になるまでの人生の始めの時期は、子供の成長にとって最も大切。生まれて最初の千日に、遊びや早期学習といったよい刺激となる活動と共に得る栄養が、生涯にわたる脳の発育を形作る」と、乳幼児期に摂取する栄養の重要性について述べている。