防災教育を3割 「経験なし」と回答 

全体の33%が「防災教育の経験なし」と回答
全体の33%が「防災教育の経験なし」と回答

「防災と防災教育に関する意識調査」の結果を3月5日、ALSOK(綜合警備保障)が公表した。防災に関する訓練や教育、学習経験など「防災教育」の有無を問うと、全体で3人に1人が「経験がない」と回答。学校で受けているはずの現役高校生でさえ、18%がないと答えた。

同調査は1月29日から31日、全国の男女600人(高校生200人、東日本大震災以降に就職した若手社会人200人、それ以前からのベテラン社会人200人)を対象にインターネットで実施。

防災教育の経験が「ない」と回答したのは、ベテラン社会人は46.5%、若手社会人は34.5%だった。

学校現場では1995年の阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、防災教育や施設整備を進めてきており、東日本大震災の翌年に文科省が実施した調査では98%の学校が火災、94%が地震を想定した避難訓練を実施している。

現在35歳以下であれば、何らかの形で防災教育や防災訓練の経験があると想定できるが、「経験がない」と回答したうちの多くが記憶にとどめていない可能性がある。

また、「経験がある」人にそのきっかけを尋ねたところ、高校生の78.7%が「学校や町内会などで学ぶ機会があった」と回答。一方で、現在の災害に対する家庭の備えを「足りていない」とみる高校生も75.5%に上った。

同社はこの結果から、「自然災害の怖さやその対策について学習しても、学んだことを基に実際に減災の取り組みを行ったり、いざという時に行動に移そうとしたりしなければ意味がない。いかにして『防災に取り組む姿勢』を身に付けさせるかが、今後の防災教育の課題」と提言している。