「武田信玄を教科書に残して」 山梨県知事が要請書

宮川政務官に要望書を手渡す後藤知事
宮川政務官に要望書を手渡す後藤知事

後藤斎山梨県知事は3月7日、文科省で宮川典子文科大臣政務官と面会し、高校の新学習指導要領の「地理歴史」で、武田信玄などの重要人物の用語を削減しないよう求める要請書を提出した。同知事は「地域について中学・高校の歴史で学ぶことで、地域への愛着が生まれる。その象徴が、山梨では武田信玄だ」と強調した。同政務官は「(歴史用語の削減は)有志の団体が出したものという受け止めで、削減は考えていない」と答えた。

高大連携歴史教育研究会(会長・油井大三郎東京女子大学教授)が、高校の世界史・日本史の教科書や大学入試で扱う用語に関する精選リストを公表したのを受けたもの。同リストでは、坂本龍馬やクレオパトラなど、一部の歴史上の人物名が対象から外されていた。同県では、地元の戦国武将である武田信玄もリストで削除対象となったため、地元の歴史研究会などが、教科書への武田信玄の削除に反対する署名活動を行っていた。高校新学習指導要領案のパブリックコメントが3月15日までであるのを踏まえ、要請書を同省に提出することにした。

要請書では、武田信玄は、戦国から江戸時代にかけての日本史の流れの理解を深める上で欠かせない人物であり、「学校での歴史教育において武田信玄の存在を扱うことは、県民多くの願い」であるとして、新学習指導要領において、歴史の用語数を絞るなどの規定を設けないよう要望した。