児童虐待疑い6.5万人、過去最多 警察庁が統計公表

警察庁は3月8日、2017年の少年非行、児童虐待および子供の性被害の状況を公表した。通告のあった児童虐待の疑いのある児童の数は、前年比20.7%増の6万5431人。04年の統計開始以来13年連続で増加した。また児童ポルノの検挙件数・人員も、共に過去最多だった前年を更新した。

児童虐待の通告の内訳は▽心理的虐待4万6439人(71.0%)▽身体的虐待1万2343人(18.9%)▽怠慢・拒否6398人(9.8%)▽性的虐待251人(0.4%)。

心理的虐待のうち46.0%は子供の前で配偶者や家族に暴力を振るう「面前DV」だった。通告により保護した児童の数は3838人で、過去最多となった。

検挙件数・人員は1138件/1176人で、内訳は▽身体的虐待904人(79.4%)▽性的虐待169人(14.9%)▽心理的虐待44人(3.9%)▽怠慢・拒否21人(1.8%)。検挙された者を男女別にみると男72.1%、女27.9%。いずれも実父、実母の割合が最も多かった。虐待により死亡した児童は58人で、全被害児童の5%を占める。前年よりも「出産直後」「無理心中」の割合が減り、保護者の暴力などで死に至った子供の割合が増加した。

児童ポルノの検挙件数・人員は2413件/1703人で、共に08年の統計開始以来最多。児童ポルノ専門販売サイトを通じたDVDの販売行為や、低年齢児童を公園のトイレに誘い込んだ上わいせつ行為をし、その状況を撮影した事件などが摘発された。全検挙件数のうち、「自画撮り」を含む「製造事件」が1414件で半数を超えた。検挙を通じて特定された被害児童の数は1216人だった。