「種まく人」になろう 教員の学びを考える校長会議開く

忌憚(きたん)のない意見交換が行われた
忌憚(きたん)のない意見交換が行われた

(一社)アクティブラーニング協会主催の「未来の教育と先生の学びを考える校長会議」が3月12日、都内で開かれた。関東圏から公立高校の校長ら7人が参加し、次期学習指導要領に対応したアクティブ・ラーニング(AL)の在り方や、各校の教員の学びの現状について、率直な意見交換がなされた。

会議の冒頭、茨城県立並木中等教育学校の中島博司校長が「アクティブ・ラーニング2018~論理力の育成とTO学習~」と題し、基調講演を行った。ペアを組み、「何のために勉強するのか」を1分間で相手に伝え合う具体的なワークを参加者に実践させながら、相手の主張の筋道を読み解き、自分の考えを整理して伝える「論理力」について解説。

また、▽授業でどの程度ALが実施されているかを数値化する「AL指数」▽ALを取り入れた授業を生徒が80文字以内でまとめ、内容の振り返りと再構築を行う「R80」▽4年次生が2年次生に数学を教えるなど、自ら教えることで深い学びを獲得する「TO学習」――など同校長が考案したALの実践方法を紹介。校長が種をまき、教員や生徒の実践で花を咲かせるALの在り方を説いた。

参加者によるディスカッションでは、「教員が一方的に話し、生徒に考えさせる内容が含まれていない授業から脱却できていない」「AL型の授業を実践しようとしても、周囲が全く協力的でない」といった課題を抱える学校の現状も報告された。

一方で、実際の授業風景の視聴や教員研修を行えるウェブサービスを導入し、教員に授業改善がイメージしやすいよう働き掛けたり、若手教員に他校の授業の様子を実際に見学させたりといった、機運醸成に向けた各校の取り組みが報告された。