ニーズ高まるリカレント教育 人生100年会議で議論

議論を総括し、リカレント教育の方針を示す安倍首相
議論を総括し、リカレント教育の方針を示す安倍首相

政府は3月23日、人生100年時代構想会議の第6回を首相官邸で開き、リカレント教育をテーマに議論を行った。転職やスキルアップなどで、社会人に対するリカレント教育のニーズが高まっているのを踏まえ、雇用形態や教育体制の課題を検討した。

会議では、リカレント教育の内容として、技術者や研究者向けの最新技術を学ぶようなものや、子育てから復帰するために必要なスキルを習得するものなど、学習者のニーズに応じた多様な学びがあり、対象を分けて仕組みを構築していく必要があるとした。また、オンラインなどの学習方法の拡充や、転職・中途採用の促進なども話し合われた。

委員からは、現状の一般職業訓練給付金の引き上げや、政府による中途採用の促進、社会人教育の学びの目的や内容、学習形態、ニーズなどの多様化を求める声が上がった。

また、加藤勝信厚労大臣からは、①キャリアアップ効果の高い講座を対象とした、一般教育訓練給付の給付率引き上げ②長期の教育訓練休暇制度の導入支援③年齢に関わりのない転職・再就職者の受入促進のための指針策定――などに、同省が取り組んでいくとする意見書が提示された。

安倍晋三首相はこれらの議論を踏まえ、「この夏に取りまとめる基本構想に向けて、教育訓練給付の拡充、産学連携によるリカレント教育プログラムの策定、企業における中途採用の拡大、技術者のリカレント教育などについて検討を進める」と述べ、関係省庁で具体的な検討を進めるとともに、大学や産業界にも協力を求めていく方針を示した。