プレテスト分析 数学記述式では無解答が半数の問題も

大学入試センターは3月26日、大学入学共通テスト(共通テスト)の試行調査(プレテスト)について、昨年11月に実施した国語、地理歴史、公民、数学、理科の各教科・科目の分析結果を公表した。記述式による問題では、国語で全ての条件を満たしている解答が0.7%だったり、数学で半数以上が無解答だったりした問題があった。

各科目の解答者数で、誤答が正答よりも上回った設問数は、▽国語 9問(30.0%)▽数学Ⅰ・A 14問(31.1%)▽数学Ⅱ・B 11問(24.4%)▽世界史B 5問(13.9%)▽日本史B 5問(16.7%)▽地理B 7問(24.1%)▽現代社会 2問(8.7%)▽物理 7問(33.3%)▽化学 2問(8.0%)▽生物 11問(39.3%)▽地学 7問(25.0%)――だった。

生徒へのアンケートでは、「問題は難しかったと思う」と答えた割合は、全ての科目で50%を上回った。また、▽国語▽数学Ⅰ・A▽数学Ⅱ・B▽化学▽生物――の各科目で、「試験時間が短かった」という解答が50%を超えた。
国語と数学で出題された、記述式問題についても分析が行われた。

国語では、高校の生徒会規約から部活動に関する内容を文章記述で答えさせる国語の第1問で、3つの記述式問題が出題されたが、そのうちの問3では、▽正答の条件となる4つの条件全てを満たしている解答 0.7%▽いずれかの条件を満たしている解答 11.2%▽それ以外の解答 81.6%▽無解答 6.6%――となり、課題が残った。

数学では、数学Ⅰ・Aで記述式問題が出された。不等式を用いて、グラフの頂点が移動しなかった理由を答えさせる問1〔1〕(4)の解答欄(あ)では、▽正答 2.0%▽誤答 48.2%▽無解答49.8%――だった。

修正が必要な式を選び、その修正した式を答えさせる同〔2〕(6)の解答欄(い)では、▽正答 4.7%▽誤答 38.3%▽無解答 57.0%――だった。

散布図から、消費額単価が最も高い県を表す点を特定できるのを、「直線」という単語を用いて説明させる第2問〔2〕(2)の解答欄(う)では、▽正答 8.4%▽誤答 45.1%▽無解答 46.5%――だった。

3問共に正答率が低く、無解答率も高い結果となった。また誤答には、数学的に誤った記述のある解答が見られ、順序立てて数学的に正しい論理で記述する習慣がなかったり、計算はできるが、その計算過程における前提条件の理解が十分でなかったりするなどの可能性があるとされた。

同センターでは、これらの結果を踏まえ、入学テストの実施に向けた問題作成や採点方法などを検討する。

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