神奈川・栄光学園高校が初優勝 科学の甲子園全国大会

優勝した栄光学園高校の生徒と塚本教諭
優勝した栄光学園高校の生徒と塚本教諭

科学技術振興機構(JST)主催の「第7回 科学の甲子園全国大会」がこのほど、さいたま市内で開催され、神奈川県代表の栄光学園高校が初の総合優勝を果たした。

科学の甲子園は、科学好きの生徒の裾野を広げ、トップ層を育成する場として2011年度から開始。全国の高校生が学校ごとにチームを組み、理科や数学、情報分野の課題で成績を競う。

今年度の都道府県大会には、過去最多の698校8725人が参加し、代表47校361人が全国大会に出場。競技は2日間にわたって行われ、生徒らは筆記競技と3つの実技競技に取り組んだ。

実験競技①は、単細胞緑藻類のクラミドモナスの光走性の考察や、未知の藻類を識別する課題。実験競技②は、LEDの色と光、エネルギーの関係を調べる内容だった。内容が事前公開されていた実験競技③では、ワイヤレス給電によってモーター駆動する装置をその場で制作し、タイムレースで順位を競った。

全競技の得点を加算した総合成績は、▽優勝 栄光学園高校が優勝▽第2位 広島学院高校(広島県)▽第3位 筑波大学附属駒場高校(東京都)。

栄光学園高校は、11年度の第1回大会から7回連続出場している強豪校で、総合優勝は今回が初めて。今年度は、20人以上の出場希望者から、物理や化学、数学、地学、プログラミング、工作など得意分野を持つ8人のメンバーを選抜してチームを組んだ。

キャプテンの千吉良洋介さん(2年)は「すごい先輩たちが優勝できずに悔しがる姿を見てきただけに、自分たちが達成できてうれしい」と笑顔。勝因については、「メンバーがそれぞれの得意分野を生かして助け合い、大会を楽しめたこと」と振り返った。

生徒らから「9人目のメンバー」と慕われる塚本英雄教諭は、物理部顧問として初出場時から指導にあたってきた。「科学の甲子園は、学校の枠を超えて科学好きの仲間をつくれる場。これからの理科教育を考えるうえでも参考になる」とし、今後も授業づくりを含めて活用していきたいと話した。

栄光学園高校チームは、今年5月に米国コロラド州で開かれる「サイエンスオリンピアド2018」に招待校として参加する。

同大会は18年度大会もさいたま市で開催される予定。