プログラミング教育の潮流を Code.org創業者が講演

世界的なプログラミング教育の動きやCode.orgの取り組みを語るハディ氏
世界的なプログラミング教育の動きやCode.orgの取り組みを語るハディ氏

世界中の5億人以上の子供がプログラミングの学習に利用している「Hour of Code」を展開する、NPO法人Code.orgの創業者・CEOのハディ・パルトビ(Hadi Partovi)氏が来日し、3月27日、都内で開かれた講演会(みんなのコード主催、ICT CONNECT21共催)で、プログラミング教育の世界の潮流を語った。教員やプログラミング教育関係者約110人が集まった。

鈴木寛文科大臣補佐官は「プログラミング教育は案ずるより産むが易しだ。減点主義の20世紀型日本教育から脱却し、加点主義とデバッグ主義を取り入れたい。プログラミング教育の導入は、そういうチャレンジでもある。どんどんバグを出し、みんなでデバッグしていけば、集合知で実践は加速していくだろう。これこそが教育のオープンイノベーションだ」とあいさつ。

講演でハディ氏は、技術革新によって職業も変化し、新たな産業を生んできた歴史に触れながら、「これからの変化に対応できる教育をすべき」と主張。「コンピュータサイエンスを学校で教えるべきだ。これからは、コーディングの基礎を身に付け、アルゴリズムやインターネットの仕組みを理解することが、電気回路や三平方の定理を学ぶのと同じように重要になる」と話した。

さらに、アメリカでコンピュータサイエンスをカリキュラムに取り入れる動きが、国や州、学校現場で広がりつつあるとし、世界各国の子供たちや教員がプログラミングを学ぶための教材として、「Hour of Code」が果たした役割を述べた。

参加者からの「いつからプログラミングを学ぶべきか」という質問に、同氏は「小学校1年生や幼稚園からでもいいと思っている。学ぶのはなるべく早い方がいい」と答えた。また、「日本では英語や道徳など、授業が増えるばかり。プログラミング教育を入れる代わりに、どんな学習の時間を減らすべきか」という質問には、「例えば、複雑な掛け算や割り算の計算は、職場でほとんど使わない。桁数の多い複雑な割り算や掛け算はもう学校で教えなくてもいいのではないか。100年前はこうしたスキルは必要だったが、もはやそういう時代ではない」と述べた。

関連記事