公立小・中での通級指導10万人超 医療的ケアも増加

通級指導を受けている児童生徒数の推移
通級指導を受けている児童生徒数の推移

文科省が3月29日に公表した特別支援教育に関する調査では、通級による指導(通級指導)や医療的ケアの実施状況の結果も公表された。2017年度、通級指導を受けている児童生徒は、公立小・中学校で10万8946人、医療的ケアが必要な児童生徒数は、特別支援学校で8218人、小・中学校で858人に上り、いずれも増加した。

調査は、公立小・中学校を対象に通級指導の実施状況を調べたもの、公立の特別支援学校と公立小・中学校を対象に、医療的ケアを必要とする児童生徒や対応する看護師や教員の状況などを調べたものからなる。

公立の小学校で、通級指導を受けている児童は9万6997人(前年度比9068人増)だった。障害種別では、▽言語障害 3万7134人▽自閉症 1万6737人▽情緒障害 1万2308人▽弱視 176人▽難聴 1750人▽学習障害 1万3351人▽注意欠陥多動性障害 1万5420人▽肢体不自由 100人▽病弱・身体虚弱 20人――だった。

同様に公立の中学校で通級指導を受けている生徒は1万1950人(前年度比1567人増)だった。障害種別では▽言語障害 427人▽自閉症 2830人▽情緒障害 2284人▽弱視 21人▽難聴 446人▽学習障害 3194人▽注意欠陥多動性障害 2715人▽肢体不自由 24人▽病弱・身体虚弱 9人――だった。

通級指導教室を設置しているのは、▽小学校 9509校▽中学校 1670校▽特支 155校――で、設置校数は前年度と比べ15.5ポイント増加。小・中学校の17.7%で通級による指導が行われていた。通級指導を担当する教員は、▽小学校 6967人▽中学校 1255人▽特支 139人――となり、全体の担当教員数は前年度と比べ増加した。教員1人あたりの担当児童生徒数は平均で13人程度で、横ばいだった。

特別支援学校で医療的ケアを必要とする児童生徒は、636校に8218人在籍し、医療的ケアに携わる看護師は1807人、教員は4374人に上った。児童生徒、看護師、教員共に増加している。

特別支援学校で医療的ケアを必要とする児童生徒は、▽幼稚部 1323人▽小学部 4万116人▽小学部 2万9758人▽高等部(専攻科を除く) 6万6087人――だった。医療的ケア別では▽栄養(経管栄養など) 6223人▽呼吸(人工呼吸器の使用や気管切開部からの吸引など) 1万8284人▽排せつ 670人▽その他 1706人――だった。

小学校で医療的ケアを必要とする児童生徒は、通常学級(244学級)と院内学級を含む特別支援学級(500学級)の合計744学級に744人が在籍していた。中学校では、通常学級(27学級)と院内学級を含む特別支援学級(87学級)の合計114学級に114人が在籍していた。