「教員との関係性」で日本最低 米中韓の高校生と比較

高校の教員との関係は4カ国中、日本が最低に
高校の教員との関係は4カ国中、日本が最低に

国立青少年教育振興機構は3月30日、「高校生の心と体の健康に関する意識調査」の報告書を公表した。日本、米国、中国、韓国の4カ国の高校生へのアンケート結果を基に比較。学校の教員との関係性は、日本が最も低かった。また、日本の高校生は食生活などでは、他国と比べ健康的であったが、自己肯定感は著しく低かった。

調査は、日本の高校生1706人、米国の高校生1519人、中国の高校生3240人、韓国の高校生2015人を対象にアンケートを実施し、運動や食事・睡眠、体形、ストレス、親や他者との人間関係、インターネットの利用状況などを調査した。2010年に日本青少年研究所が実施した前回調査との比較も行っている。

食生活では、日本の高校生は朝食を毎日食べるのが7割を超え、他国を上回った。また、肉や魚、野菜の摂取頻度は高く、インスタントラーメンやファストフードは低い結果となった。

一方で、日本の高校生のBMI(体格指数)は「普通体重」の割合が7割を超え、最も高かったにもかかわらず、自分の体形に「満足している」のは男子で10.4%、女子で2.2%、「まあ満足している」のは男子で35.8%、女子で20.8%に過ぎず、最も低かった。

ストレスに関しては、日本の高校生は最近「落ち込む」と感じるのが、「よくある」「ときどきある」と回答した割合が54.8%で最も高かった。「ものごとに集中できない」「なんとなくいらいらする」「眠れない」「物を投げたり、壊したくなる」では、米国が最高、日本が最低となっており、対照的な結果となった。

自己肯定感では、「私は価値のある人間だと思う」「私はいまの自分に満足している」などの項目で、「そうだ」「まあそうだ」と回答した割合が他国と比べて低く、顕著な差がみられた。

人間関係に関する質問で、「学校には私を理解し、認めてくれる先生がいる」と答えたのは▽日本 60.1%▽米国 73.5%▽中国 66.6%▽韓国 75.6%。

「学校には何でも相談できる先生がいる」と答えたのは、▽日本 36.2%▽米国 62.2%▽中国 47.2%▽韓国 66.6%――で、いずれも日本が最も低かった。

前回調査と比べると、日本が最低であるのは変わらなかったが、割合は改善していた。また、韓国は大きく改善していた。

この結果に関して、明石要一同センター長は「学級を大事にする学校文化を持つ日本が、米国などより低いのは意外な結果だ」とし、調査を担当した胡霞(こか)同センター客員研究員は「韓国では5年ほど前の教育改革で、体験活動を多く取り入れた。受験指導ばかりではなく、職場体験や自然体験の機会が増えている影響が考えられる」と話した。