「探究深める未来の創り手」 高校指導要領で大臣談話

林芳正文科大臣
林芳正文科大臣

次期高校学習指導要領が3月30日に公示されたのを受け、林芳正文科大臣は談話を公表した。Society5.0や、選挙権年齢の18歳以上への引き下げなどの動きに触れ、高校には「生涯にわたって探究を深める未来の創り手として送り出していくことが、これまで以上に求められている」とのメッセージを出した。

談話は次の通り。

新しい高等学校学習指導要領の公示について

本日3月30日、新しい高等学校学習指導要領を公示するとともに、学校教育法施行規則の一部改正省令を公布しました。

新高等学校学習指導要領等は、平成28年12月の中央教育審議会答申を受け、昨年3月に公示した小学校・中学校学習指導要領等と同様、現行の学習指導要領の基本的な枠組みを維持した上で、知識の理解の質をさらに高め、確かな学力を育成することを目指しています。

近年、情報化やグローバル化といった社会的変化が加速度的に進んでおり、また最近では、Society5.0ともいわれる、進化した人工知能がさまざまな判断を行ったり、身近な物の働きがインターネット経由で最適化されたりする時代の到来が、社会や生活を大きく変えていくとの予測がなされています。そうした中、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、生徒にとって政治や社会が一層身近なものとなっており、高等学校においては、社会で求められる資質・能力を全ての生徒に育み、生涯にわたって探究を深める未来の創り手として送り出していくことがこれまで以上に求められます。そのため、新学習指導要領では、高等学校において育成を目指す資質・能力を踏まえつつ、教科・科目の構成を改善するとともに、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を推進します。

また、今回の改訂は、高大接続改革という、高等学校教育を含む初等中等教育改革と大学教育改革、そして両者をつなぐ大学入学者選抜改革の一体的改革の中で実施される改訂であり、これまで以上に大きな意義を持つものと考えています。そのため、保護者や地域の方々、大学関係者をはじめ多くの国民の皆さまと、今回の改訂の理念や内容をしっかりと共有していくことが重要だと考えています。

新高等学校学習指導要領は、平成34年度入学生から年次進行で実施していくことになりますが、実施可能なものについては、移行措置により、先行して実施することを予定しています。今後、文部科学省としては、新高等学校学習指導要領の趣旨の周知・徹底を図るとともに、その円滑な実施に向けて全力で取り組んでまいります。
この4月からは、いよいよ全国の小学校・中学校において新学習指導要領の一部が先行実施されます。国民の皆さまにおかれては、引き続き、教育に対して強い関心を持っていただき、学校教育への御理解と御支援をいただけますようお願い申し上げます。