パブコメで意見2397件 改訂案から234カ所を修正

2月14日~3月15日に実施された次期高校学習指導要領案へのパブリックコメントでは、2397件の意見が寄せられた。内訳は▽個人1658件▽団体302件▽不明437件――で、これらも踏まえ、改訂案から文言や一部の用語などを含む234カ所の修正を行った。

総則・全般的事項では、「教科・科目構成の見直しが大規模であり、生徒や教職員への負担を強いるものではないか」「『主体的・対話的で深い学び』を目指す授業改善の方向性は評価できるが、現行に比べ、学習指導要領全体の記載内容も増加しており、教員の働き方改革が議論されている中で、十分な環境整備が必要である」などの、教員への負担を懸念する意見もみられた。

数学では「物理との関わりも踏まえ、ベクトルは高校2年生以前で学ぶようにすべき」とする意見が出た。それに対し、文科省は数学Cで学習するベクトルと、物理で学習するベクトルの違いから、必ずしも「数学C」でベクトルを学習した後に、物理の物体の運動に関する内容を学習する必要はないが、各科目の履修で、相互の関連を図ることは重要であるとし、「数学C」を高校2年生で開設するのも可能と回答した。

外国語科では、「社会に近い高校だからこそ、特に外国語教育においては、社会のグローバル化や、グローバルな視点を示していく必要があるのではないか」「現行学習指導要領と同様、教材については『人間、社会、自然などについての考えを深めるのに役立つこと』に留意すべきことを記載した方がよいのではないか」とする意見を受け、改訂案を修正した。それぞれ、「社会がグローバル化する中で」「人間、社会、自然などについての考えを深めるのに役立つこと」とする文言を関連する部分に追記した。

新設される理数科では「限られた学校で開講されるものであり、『理数探究基礎』や『理数探究』は学校設定科目として設定すべきものであるため、各学科に共通する各教科として新設する必要はない」と疑問視する意見があった。