避難施設としての学校 バリアフリー化の事例集公表

バリアフリー化の取り組み事例集
バリアフリー化の取り組み事例集

文科省は4月4日、避難所となる学校施設の、バリアフリー対応などの取り組み事例集を公表した。2016年4月に発生した熊本地震などで、地域の避難所となった学校施設で段差が解消されておらず、高齢者や障害者の利用に支障が出たことなどを踏まえ、避難者の声や、学校施設でバリアフリー化工事を施した事例を掲載し、避難施設としての学校のバリアフリー化を促す。

同省が教委に行ったヒアリングによると、高齢者や車いす利用の避難者から「使いやすいトイレが設置されていなかった」「移動が困難」などの意見があったという。

2017年度に同省が実施した、避難所指定されている公立学校を対象にした全国調査では、スロープなどの設置による段差解消を図っているのは屋内運動場で61.9%、校舎で64.6%。多目的トイレを設置しているのは、屋内運動場で34.1%、校舎で61.0%にとどまるなど、バリアフリー化の取り組みが十分ではない状況がある。

そこで▽屋内運動場と校舎に、使いやすいトイレを設置▽屋内運動場と外部の移動の円滑化▽校舎と外部・校舎内の移動の円滑化▽敷地内通路の移動の円滑化▽バリアフリー情報の見える化――の5つを重要なポイントとして挙げ、バリアフリー化が図られている学校施設の写真とともに解説している。

他省庁を含めた、国の学校施設のバリアフリー整備に関する支援制度も一覧になっており、全国の学校施設のバリアフリー化の推進を図る。