言語活動に取り組む学校ほど高得点 英語力調査で判明

文科省は4月6日、2017年度の「英語教育改善のための英語力調査」の結果を公表した。中学校3年生と高校3年生で英語の4技能を測定する試験を実施し、生徒の英語力と授業での活動内容の関係などを分析した。学習指導要領に示された「言語活動」や「統合的な言語活動」に取り組んでいる学校の方が、生徒の得点が高い傾向が示された。

全国の中3約6万人(国公立約600校)、高3約6万人(国公立約300校)を無作為に抽出、「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の4技能に基づく試験を実施し、生徒の英語力を測定した。「話すこと」については、中3の約2万人、高3の約1万人を対象としている。

中3では、CEFRのA1レベル以上の割合は、▽聞くこと 29.1%▽読むこと 28.8%▽話すこと 33.1%▽書くこと 46.8%――となった。書くことでは、A1レベル上位以上の割合が46.8%と高い一方で、無得点者が11.0%と、一定数いる状況がみられた。

授業における言語活動の指導に対する教員の意識と生徒の調査結果のクロス集計を行ったところ、▽「聞いたり読んだりしたことなどについて、問答したり意見を述べ合ったりなどする活動」を行っている学校ほど、話すこと、聞くこと、読むことの得点が高い▽「話の内容や聞き手の意見などに対して感想を述べたり賛否やその理由を示したりなどすることができるよう、書かれた内容や考え方などをとらえる活動」を行っている学校ほど、4技能全てで得点が高い▽「聞いたり読んだりしたことについてメモをとったり、感想、賛否やその理由を書いたりなどする活動」を行っている学校ほど、書くこと、聞くこと、読むことの得点が高い――という傾向が見られた。

高3では、CEFRのA2レベル以上の割合は、▽聞くこと 33.6%▽読むこと 33.5%▽話すこと 12.9%▽書くこと 19.7%――となった。特に、話すことと書くことは全体的に低く、無得点者の割合も、前者で18.8%、後者で15.1%と一定数いる状況がみられた。