高校の通級指導45都道府県で実施 設置予定数に差

高校での通級指導の実施形態
高校での通級指導の実施形態

文科省は4月6日、今年度から制度化された高校の通級による指導(通級指導)の実施予定について調査した結果を公表した。今年度から通級指導を実施する予定があるのは、45都道府県、5指定市に上ったが、通級指導教室の設置予定数は、都道府県や指定市によって差が見られた。

47都道府県のうち今年度ではなく2019年度から高校での通級指導を実施する予定なのは栃木、三重の2県み。それ以外は全て今年度から実施する。指定市では、▽札幌▽千葉▽新潟▽京都▽神戸――の5市が今年度から、▽広島▽北九州▽福岡――の3市が19年度から実施する。

今年度の通級指導教室の設置数は都道府県で111、指定市で12、合計123教室となる。通級指導教室の設置予定数の多い都道府県・指定市は、▽兵庫 9▽山口 9▽群馬 8▽宮崎 8▽神戸 8――で、1カ所のみの設置にとどまっているのは20都府県4市に及ぶ。兵庫県内では、同県立高校、神戸市立高校合わせて17カ所で設置される一方で、東京都内では1カ所のみの設置にとどまるなど、人口の多い大都市圏であっても、整備状況に差がある。

4月1日に施行された学校教育法施行規則では、高校で肢体不自由、自閉症、LD、ADHD、弱視などの障害に応じた特別な指導を行う必要がある生徒に対して、特別の教育課程を行えるようになった。年間7単位を超えない範囲で、特別の指導による修得単位数を卒業認定単位に含めることができ、障害に応じた特別の指導を教育課程に加える(授業時数が増加)か、選択教科・科目の一部に替える(授業時数が増加しない)かのいずれかの方法を行う。

通級指導教室を設置する高校に在籍している生徒が通級する方法のほか、他校の生徒が通級指導教室のある高校に通ったり、通級指導を担当する教員が他校の通級指導教室を巡回指導したりする実施形態が想定されており、今年度から通級指導を行う教員の加配も認められている。

同省が取りまとめた17年度の通級による指導実施調査結果によれば、小学校で9万6996人、中学校で1万1950人の児童生徒が通級指導を受けている。通級指導教室の設置学校数は小学校で4399校、中学校で809校、特別支援学校で75校ある。