「待機児童ゼロ」 東京都杉並区が実現した方法

2018年4月認可保育所申込者の状況
2018年4月認可保育所申込者の状況

東京都杉並区はこのほど、2018年度の認可保育所入所申込者について、4月1日時点の待機児童数がゼロになったと発表した。同区は「すぎなみ保育緊急事態」を宣言した16年度以降、区有地の活用による保育施設の整備や、未内定者への個別紹介を進めてきた結果としている。

同区は13年の待機児童数が285人に上り、以降減少していたが、16年には前年を大きく上回る136人となった。

この状況を受けて「すぎなみ保育緊急事態」を宣言、学校や公園を含めた区有施設の転用など大規模な保育施設整備を進め、16年に30.0%(23区中20位)だった認可保育所整備率を、翌年には37.3%(同12位)まで引き上げた。また、新卒保育士や潜在保育士が同区で新規採用された場合、5万円分の区内商品券を進呈したり、就労中の保育士にも資格取得の支援を拡充するなど、保育人材確保の施策も実施。全庁をあげた取り組みの結果、17年の待機児童は29人にまで減少し、18年はゼロとなった。

同区は19年度以降も引き続き待機児童ゼロを継続できるよう、保育の質も確保しながら、引き続き施設整備などに取り組むとしている。