熱中症マニュアルを改訂 子供や運動時の対策も網羅

暑さ指数ごとの運動時の熱中症の発生分布
暑さ指数ごとの運動時の熱中症の発生分布

環境省は4月13日、「熱中症環境保健マニュアル」の改訂版を公表した。新たに、夏季のイベントでの熱中症患者などへの対応を追加するなど、最新の熱中症対策に関する情報を網羅している。熱中症は4月でも発生するケースがあるとし、暑さが増す夏にかけての熱中症対策を呼び掛けている。子供の熱中症の特徴や、運動時の注意点なども示されている。

熱放散能力が未発達な子供は、高齢者と並んで熱中症のリスクが高いとし、水分補給をこまめに取るように呼び掛けている。また、学校管理下で発生した熱中症死亡事故では、肥満が大きな原因であると指摘し、肥満傾向の子供には特に留意するよう求めた。

運動・スポーツ活動時の熱中症の発生では、中学、高校の1、2年生で発生が多く、野球やサッカーなどの屋外で走る運動を多く行う競技や剣道、柔道などの屋内競技でも多く発生しているとした。

熱中症の発生しやすさを示す暑さ指数(WBGT)が22℃以上で熱中症事例のほとんどが発生し、28℃以上になると、発生数が特に高くなる。ただし、22℃以下であっても、暑さに慣れていないのが原因で、4月に実施した高校校内マラソンで熱中症が発生したケースがあるなど、注意が必要であるとした。

同省では、4月20日~9月28日まで、「熱中症予防情報サイト」(http://www.wbgt.env.go.jp/)を設置し、全国840地点での当日から翌々日までの3時間ごとのWBGTの予測値・実況値の提供を行う。

日本体育協会が定めた「熱中症予防のための運動方針」では、WBGTが▽21℃以上 注意(積極的に水分補給)▽28℃以上 警戒(30分おきに休憩)▽28℃以上 厳重警戒(激しい運動の中止)▽31℃以上 運動は原則中止――とする基準を示している。