『LIFE SHIFT』著者のグラットン教授 大臣らと意見交換

「日本は世界から注目されている」と話すグラットン教授(左)
「日本は世界から注目されている」と話すグラットン教授(左)

長寿社会での学びや仕事、生活などの大変革を示唆したベストセラー『LIFE SHIFT』の著者で、人生100年時代構想会議メンバーのリンダ・グラットンロンドンビジネススクール教授が4月19日、林芳正文科大臣、加藤勝信厚労大臣との意見交換会に出席した。

同教授は「日本は世界一長寿の社会だ。健康で教育された生産性のある人々と成長を、どう維持していくかという点で世界が注目している。いろいろなアイデアを共有したい」と述べた。

そして、長寿になり70代や80代まで働くようになると、生涯を通じてレジリエンス(弾力性)を維持する必要があり、そのためには、人々の学びを手助けする「仕事」と、人々が学び続けられるための「仕事」を得る機会が必要だと説明。企業のリーダーは従業員に対し、将来の仕事の見通しを伝え、学び直しを支援し、自らが柔軟な働き方のロールモデルとなるのが重要であると述べた。

また教育も、10代や20代前半に偏ったものから、全世代向けに転換する必要があるとし、教育機関には、オンライン学習の実験や25歳以上の人を引きつけるプログラムの導入を求めた。

さらに同教授は、今年3月に同校の学生に対して課した、日本の若者の将来の選択肢に関するリポート課題を例に、日本の労働慣行が柔軟性に欠け、起業機会も制約されていることが、生産的な生活を拒む原因になっていると指摘した。

両大臣は、多様な人生設計を可能にする観点から、リカレント教育に取り組んでいく必要性などを述べた。

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