子供の読書活動推進フォーラム 優秀実践校を表彰

紙芝居を披露する絵本作家のとよた氏
紙芝居を披露する絵本作家のとよた氏

4月23日の「子ども読書の日」にちなみ、「子どもの読書活動推進フォーラム」(文科省、国立青少年教育振興機構主催)が同日、都内で開かれた。子供の読書活動の優秀実践校として、全国の小、中、高校など136校が文科大臣表彰を受けたほか、絵本作家のとよたかずひこ氏による講演や優秀実践校などによる事例発表が行われた。

小学1年生の国語の教科書にも採用されている『あめですよ』などの作品で知られる、絵本作家のとよた氏は講演で、自身の描いた絵本の読み聞かせや紙芝居の実演を交えながら、それらの作品が生まれるきっかけとなったエピソードを語った。

同氏は「子供は昨日読んだ絵本でも、また読んでほしいと大人に持ってくる。何度も何度も繰り返し読んでもらえる、力のある作品をつくるのが僕の宿題だ」と話した。

優秀実践校などによる事例発表も行われた。埼玉県羽生市立羽生南小学校では、近隣にある同市立図書館などと連携したり、家族と一緒に本を読む「家読の日」を毎月実施したりしている。友達や家族に本を薦める「読書郵便」や、全校でのビブリオバトルなども行い、読書を通じた他校との交流も盛ん。

また、学校図書館とは別に、「ブックランド」と呼ばれる部屋を設け、家庭から提供されたリサイクル本や大型本を置いたり、児童の読書活動の場として活用したりしている。

同校の矢野渡教頭は、家庭との協力関係の構築について、「地道な取り組みだが、まずは読書活動を記録してもらうことで、家庭の意識も高まっていく」と話した。これらの活動を通じて、読書量が増えるだけでなく、読解力や親子のコミュニケーション、他者を意識して伝える力の成長などに成果がみられるという。

長年にわたり読書活動を推進している長野県茅野市では、学校図書館長である学校長が、学校図書館の経営計画や各教科での学校図書館の活用を促す。同市立北部中学校では、同校生徒が小学校や保育所に出向いて読み聞かせなども行う。

同校の取り組みを説明した畑中紀之前同校校長は「次期学習指導要領で掲げられている『学びに向かう力』を、いかに刺激するかが重要になる。読書と教科の学習は別物ではない。中学生は社会への関心を持っている。個々の生徒が持っている疑問と、本を結び付けることで、教科の学びにも結び付く。その際、生徒が背伸びをしてちょっと難しい本を手に取ってもらえるような図書選定を行うと、探究的な学びにつながる」と話した。

同フォーラムには、読書活動に取り組む学校や図書館、団体などの関係者約450人が出席した。