はしか沖縄で流行 GWを前に全国的な感染拡大の懸念

沖縄県はしか流行曲線
沖縄県はしか流行曲線

沖縄県ではしか(麻しん)の患者が増加している。3月に同県内で台湾からの旅行客の感染が確認されたのを皮切りに、県内の広い地域から感染報告が相次ぎ、4月23日時点の患者数は70人に上った。4月12日には、3月28日から4月2日にかけて同県を旅行していた10代男性の感染、21日には30代女性の感染が愛知県より報告され、全国的な感染拡大が懸念される。不特定多数の人が移動する大型連休を前に、各自治体は旅行前のワクチン接種を呼び掛けている。

はしかに感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水など風邪のような症状が現れ、2、3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹を引き起こす。主な感染経路は空気感染で、小児が感染すると肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症を起こす可能性がある。感染力が非常に強いため、ワクチン接種が唯一有効な予防策であり、感染拡大を防止するすべとなる。

沖縄県は4月11日、県民に向けて「ワクチンを接種して、はしかの感受性者を減らそう!」と題した緊急アピールを発表。生後6カ月から12カ月未満の乳児へのワクチン接種に補助を行う方針を決め、定期予防接種の対象となる1歳児、小学校入学前1年間にある幼児と併せて接種を勧奨した。同県への旅行、出張を予定している人には、ホームページ上でワクチン接種を呼び掛けるとともに、流行状況や注意事項などをまとめたQ&Aを公開している。

大型連休を前に、各自治体でも注意を喚起している。すでに感染患者が確認されている愛知県をはじめ、群馬県、福井県、三重県、鳥取県、熊本県などが旅行前のワクチン接種歴の確認を呼び掛けた。また沖縄県保健医療部は、はしかに感染している可能性がある人に対して「直接受診するのではなく、事前に電話などで医療機関に伝えてから指示に従って受診してほしい」と促している。