能力の高い小・中学生を発掘 大学など9機関を採択

科学技術振興機構(JST)は4月24日、今年度のジュニアドクター育成塾に大学や高専など9機関を採択したと公表した。同育成塾では、将来の科学技術イノベーションを牽引する人材育成を行うため、高い意欲や突出した能力を持つ小・中学生を発掘し、理数・情報分野の学習などを通じて、その能力を伸長させる体系的育成プランの開発や実施を支援する。

採択されたのは、▽埼玉大学▽慶應義塾大学▽静岡大学▽福井大学▽三重大学▽大阪大学▽NPO法人びわ湖トラスト▽津山工業高等専門学校▽有明工業高等専門学校――の9機関。

埼玉大学では、同学が行っている「科学者の芽育成プログラム」の受講生や各学校から推薦された受講生に、「数学と情報」「物理と地学」「化学と生物」の3分野の専門別コースを設け、講義や実習・実験、研究基礎講習、小グループ指導などを行う。その後の進級選抜を経て受講できる「科学的探究活動の体験」では、個人での課題研究に取り組む。

三重大学では、科学研究に強い関心と潜在的な才能を持っている県内の児童生徒を対象に、同学の研究室で研究指導を行うとともに、科学の甲子園ジュニアの全国大会出場や日本学生科学賞入賞、科学技術コンテストへの参加を目指す。生徒の高校進学後もサポートし、県内のSSH指定校や理数科設置校での「課題研究」の取り組みと接続させるなどして、未来の科学者育成体制を構築する。

有明高専では、福岡、熊本、佐賀各県の小・中学生を対象に、同校を中心とした3高専4キャンパスの共同企画で、人材の発掘・育成に取り組む。高専の強みである科学技術とものづくり、高専間をつなぐ遠隔講義システム、アジアに近い九州の地理的特性などを生かして、第一段階では多様な経験や自主プロジェクト、学外研修を、第二段階では個別研究や学外発表などのプログラムを設ける。受講生同士の交流やルーブリック評価、外部連携なども実施する。

同育成塾の採択期間は5年間で、年間1千万円を上限に支援される。