県立高校10~13校減へ 2029年までに埼玉県教委

埼玉県教育委員会はこのほど、「魅力ある県立高校づくり実施方策策定に向けて(再編整備の進め方)」を発表し、2029年2月までに全日制の県立高校を10~13校程度減らす方針であることを明らかにした。再編整備が完全実施されれば、現在の134校から121~124校程度になる。少子高齢化の急速な進行が背景にある。教育新聞社のまとめによると、高校の再編をめぐり10校を超す削減は全国でも珍しい。

再編整備方針の理由について同県は、少子高齢化の問題に加え、生産年齢人口の大幅な減少による経済規模の縮小、社会保障費の増大などに対する懸念などを挙げる一方、生徒育成のためには一定の学校規模を確保して「十分な教育環境を維持する」必要があるとした。

さらに地域における学校の役割から、地域と学校の連携を進めて地域活性につながる取り組みが一層求められるとし、県立高校の「特色化」と「活性化」を進める考えだ。

「特色化」のためには、県民や生徒、保護者のニーズに応えるために学校規模に関わらず学科再編や統合などを検討するとした。「活性化」については、適正な学校規模(全日制で1学年当たり6~8学級、地域によっては4学級)を下回る学校については、生徒募集の状況や地域の生徒減少率、学校・地域の状況などを考慮し、近隣の学校との統合などを検討するとした。今後の公立中学校卒業者数について、同県は17年3月から29年3月までの12年間で、約6万2千人から約6千人減の約5万6千人になると予想している。